北京(CNN) インターネット大手のグーグルが中国で検索結果の検閲中止を発表したことについて、同国の国営メディアは23日、「完全な誤りであり、商業問題の政治化に断固反対する」と非難する談話を掲載した。
中国英字紙チャイナ・デーリーは、グーグルの発表の4時間後に掲載した記事に新聞弁公室の談話を引用、「グーグルは検索サービスの選別を中止し、ハッカー攻撃をほのめかして中国を非難することにより、中国市場参入の際に書面で交わした約束を破った。これは完全な誤りだ。グーグルの理不尽な非難と行為に対し、不快感と憤慨を表明する」とした。
現在、グーグルの中国サイト「Google.cn」へのアクセスは香港サイトの「google.com.hk」に転送され、現地時間の23日午前現在、まだつながる状態が続いている。ただし北京からは「天安門事件」「法輪功」などの用語が検索できなくなっており、グーグルが自主検閲をやめた後も、中国当局による検閲が続いていることをうかがわせる。一方、香港からは、同じ用語で検索しても検索結果が表示される。