札幌地裁に入る山本広和被告=12日午後 民主小林氏陣営幹部に有罪 北海道5区の選挙違反衆院選北海道5区で当選した民主党の小林千代美氏陣営の選挙違反事件で、公選法違反(買収約束、事前運動)の罪に問われた連合北海道札幌地区連合会の前会長山本広和被告(60)に札幌地裁は12日、懲役2年、執行猶予5年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。 山本被告は昨年8月の衆院選で陣営の選挙対策委員長代行だった。札幌地検は山本被告について、禁固以上の刑が確定すれば連座制適用対象となる「組織的選挙運動管理者」と判断。審理は「百日裁判」で進められた。判決が確定すれば、札幌高検が小林氏の当選無効などを求める訴訟を札幌高裁に起こす見通し。 判決後、被告側は「判決には事実誤認があり極めて遺憾」として、控訴する方向で検討する方針を明らかにした。 判決理由で辻川靖夫裁判長は「運動員への金銭供与の約束は大規模で、犯行態様は悪質。当選のため手段を選ばない身勝手な動機に酌むべき点はない」と指摘。 判決によると、山本被告は昨年5~8月、運動員35人に電話で小林氏への投票を依頼する選挙運動をさせ、時給700~900円の報酬支払いを約束した。 【共同通信】
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