「安重根死刑命令」原本を発見(上)

日本の外務省・外交資料館で発見

 今月26日の安重根(アン・ジュングン)殉国100周年を前にして、安重根が朝鮮侵略の元凶・伊藤博文を射殺した後、旅順監獄に収監されている間、日帝が監獄とその一帯に対する警戒を大幅に強化し、監獄内に臨時法廷を設置したという内容を含む日本側文書が発見された。

 国家報勲処は22日、安重根が殉国した旅順監獄を管轄していた日帝の行政機関「関東都督府」の資料「情況報告及雑報」を確保したと発表した。

 ここには、安重根に対する「死刑執行命令記録」や、死刑執行前に安重根を極めて重要な人物と見なし、「特別な警戒を行った状況」が記録されている。

 安重根に対する「死刑執行命令記録」の原本は、今回初めて発見された。

 この資料は、日本の外務省・外交資料館にあったものを、国家報勲処が日本の情報公開法などを活用し、専門家らと共に先月探し当て複写した後、韓国に持ち込んだ。

 1910年1-3月の状況を含む「情況報告及雑報・五巻」は、「殺人被告人安重根外数名は…二月七日から十四日まで連日法院に出廷するため、あらかじめ危険を考慮し押送馬車を設備することにより沿道の往復を警戒し、法廷内での警護上の取り締まりも実に苦心を極めた」と報告していた。

国家報勲処の関係者が22日、国防部のブリーフィングルームで、安重根が旅順監獄に収監されている間、日帝が監獄および周辺の警戒を強化していたという内容の日本側文書を公開している。/写真=李泰景(イ・テギョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る