ソウル都心の小学校が行う「豪華な教育」とは

 今年、ソウル市内の校洞小学校に子供を入学させたAさんは、学校からのお知らせを見て驚いた。同市鍾路区の中心部にあるその学校が、放課後プログラムとして乗馬教室を開いていたからだ。

 このようなことが可能なのは児童数が少ないからだ。同校1年生は13人しかおらず、全校児童は104人。教師一人当たりの児童数は10.4人と、教育先進国のノルウェー(10.6人)、スウェーデン(12.1人)、フィンランド(15.0人)よりも恵まれている。校洞小学校のオ・ジャンギル校長は、「2学期には水上スポーツの授業も行う予定だ」と話している。

 都心の空洞化で児童数が減っているソウル中心部の小学校は、数年前まで統廃合の話が出ていたが、最近は、むしろ児童数が少ないことを長所として「豪華な教育」を行っている。

 中区貞洞の徳寿小学校は、「名門校」としての地位を確立した。1週間に1度、学校のプールで行う水泳の授業や、80人(全校児童の14%)が参加する管弦楽部が同校の自慢だ。同校は、学区外から転校してくる児童が89%にも上る。

 同じように、「都心の小さな学校」である忠武小学校や南山小学校では、英語ドラマ部が人気を集めている。講師代や舞台の小道具代は中部教育庁が支援している。ソウル市教育庁の関係者は、「市内中心部は、区庁が企業などから得る税収で財政的に余裕があり、学校への支援も多い。都心の学校に転校する児童が少しずつ増えている」と話している。

オ・ヒョンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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