ショートトラック:李昊錫&パク・スンヒが総合優勝

世界選手権3種目で表彰台独占、男女リレーなど10種目中金7個

 韓国ショートトラックが再び浮上した。ショートトラック韓国代表が22日(韓国時間)、ブルガリアのソフィアで閉幕した国際スケート連盟(ISU)世界選手権大会で、男女リレー優勝を含む10種目で7個の金メダルを独占した。李昊錫(イ・ホソク)=高陽市庁=とパク・スンヒ=広文高=はそれぞれ三冠王となり、男女そろって総合優勝を飾った。韓国が世界選手権で個人総合優勝を独占するのは、2007年ミラノ大会(安賢洙〈アン・ヒョンス〉、ジン・ソンユ)以来3年ぶりだ。

 今大会では女子の善戦が特に際立った。女子3000メートル・スーパーファイナルでパク・スンヒが5分4秒070で最初にゴールして金メダル、チョ・ヘリ(高陽市庁)とイ・ウンビョル(高麗大)がそれぞれ銀、銅メダルを獲得した。3000メートル・スーパーファイナルはオリンピックにはない種目で、個人戦3種目(500、1000、1500メートル)の成績を合算し、上位7-9人の選手だけが出場する「エリート中のエリート戦」といえる種目だ。

 韓国女子代表は今大会、1500メートルと3000メートルのスーパーファイナルで金・銀・銅メダルを独占したのに続き、3000メートルリレーでも優勝し、バンクーバー五輪で「金メダルなし」に終わった悔しさを晴らした。3000メートルリレーでライバル中国との対決に備えていた代表チームは、中国が競技前に突然出場を棄権したため、米国・イタリアを難なく破って金メダルを獲得した。

 代表チームの「末っ子」パク・スンヒはこの日2種目で金メダルを獲得、王濛(中国)を破って個人総合優勝の喜びも味わった。

 韓国は男子も5000メートルリレーで6分44秒821を記録、米国・ドイツを破って優勝した。これに先立って行われた男子3000メートル・スーパーファイナルでは李昊錫(4分35秒623)と郭潤起(クァク・ユンギ、4分35秒902)=延世大=が金メダル、銀メダルを獲得した。周回111.12メートルのトラックを27周回るレースで2位につけていた李昊錫は、最後2周で米国のJ・R・セルスキーを追い越して最初にゴール、郭潤起がその後に続いた。

 李昊錫は男子1000メートルでも1分34秒198で金メダルを獲得、昨年に続き男子個人総合優勝に輝いた。バンクーバー五輪で金メダルゼロ、銀メダル2個(1000メートル、5000メートルリレー)に終わった李昊錫は、今大会で改めて男子代表チームの「エース」だということを証明した。

 韓国代表は大会初日(19日)、1500メートルで郭潤起とパク・スンヒがそれぞれ金メダルを獲得したのをはじめ、2種目とも表彰台を独占した。しかし、弱点だった男女500メートルはメダルなしに終わり、悔しさが残った。ショートトラック最短距離種目の500メートルは、代表チームがなかなか解決策を見出せない課題だ。ショートトラックが冬季五輪の正式種目に採用された1992年アルベール五輪から、韓国は男女合わせて19個の金メダルを量産したが、500メートルの金メダルはたった一つだけ(1994年、蔡智薫〈チェ・ジフン〉)だ。

陳仲彦(チン・ジュンオン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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