野球:日本進出した韓国人選手のデビュー戦成績は?
林昌勇、08年巨人クリーンアップ相手に1イニング「快投」
イ・スンヨプ、04年2塁打1打点1得点
宣銅烈、96年広島戦セーブ失敗
千葉ロッテの金泰均(キム・テギュン)は20日のデビュー戦で痛い目に遭った。ソフトバンクのイ・ボムホは日本ハム戦に出場、2打数ノーヒット・死球1だった。二人とも決して満足できる出来ではなかった。だが、デビュー戦の成績がそのままシーズン中の成績につながるというわけではない。では、過去に日本に進出した韓国人選手たちのデビュー戦はどうだったのだろうか。振り返ってみよう。
中日に移籍し、韓国プロ野球界出身の韓国人野手として、初めて日本でプレーした李鍾範(イ・ジョンボム)=KIA=は1998年4月3日、広島との開幕戦に出場した。しかし、「天才」の開幕戦は無残だった。1番・ショートで出場し3打数無安打、四球1に終わったのだ。だが、これもいい経験になった。その後、6月23日の阪神戦でひじを骨折するまで、李鍾範は少しずつ日本の野球に慣れていき、印象深い活躍をした。
イ・スンヨプの場合は、金泰均と比較しやすい。イ・スンヨプも千葉ロッテ移籍により日本デビューを果たし、相手は西武だった。しかも、金泰均が涌井という大投手と対決したように、イ・スンヨプは当時の日本で最高の投手だった松坂=現レッドソックス=と対戦した。しかし、結果は違う。イ・スンヨプは2004年3月27日に西武ドームで行われた開幕戦で、1回表2死1塁で打席に入り、ライトフェンスに直接当たるタイムリー2塁打で1打点をたたき出した。その後、イ・スンヨプはホームまで踏み、4打数1安打1打点1得点という素晴らしいデビューを飾った。ところが、その後はシーズン中ずっと、バレンタイン監督独特のプラトーン・システム(1ポジションに複数の選手を用意し、試合により使い分ける戦術)のため、つらい思いをした。中日のユニホームを着た李炳圭(イ・ビョンギュ)も、07年3月30日のヤクルト戦で4打数1安打と無難なデビューを飾ったが、その後はこれといった活躍ができず、今季LGに復帰した。
投手たちのデビュー戦も興味深い。中日の鉄壁クローザーとして「名古屋の太陽」と呼ばれた宣銅烈(ソン・ドンヨル)現サムスン監督は96年4月5日、広島との開幕戦で、2-1とリードした9回に登板したものの同点を許し、セーブに失敗した。98年に中日入りしたサムソン・リーこと李尚勲(イ・サンフン)も、5月9日のデビュー戦で、巨人・元木にホームランを打たれ、悔しい思いをした。現ハンファのチョン・ミンチョル・コーチは00年、巨人のユニホームを着て5月19日にヤクルト戦に登板、7イニング1失点でデビュー戦勝利を飾った。現ヒーローズのチョン・ミンテ・コーチは01年に巨人に移籍、8月12日のヤクルト戦で3イニング3失点と打ち込まれている。オリックスでプレーした現ハンファのク・デソンは01年3月24日、ダイエー戦で9回1イニング無失点に抑えた。ヤクルトの林昌勇(イム・チャンヨン)は08年3月29日の巨人戦8回に登板、セリーグ最強のクリーンアップトリオ小笠原、イ・スンヨプ、ラミレスを三者凡退に仕留めている。
ノ・ギョンヨル記者
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