ケータイの電源入れたら「金正日」!?

スケジュール表には金父子の誕生日だけ

 「携帯電話の電源を入れると、金正日(キム・ジョンイル)総書記の名前が黒く太い字で画面に表示される。携帯電話のスケジュール表は、北朝鮮の“二大名節”以外、すべて削除する設定になっている。二大名節とは、“大金(故・金日成〈キム・イルソン〉主席)”と“小金(金総書記)”の誕生日のことだ」

 これは中国最大の都市の一つ、重慶で発行される新聞「重慶晩報」が20日付で報じた内容だ。同紙は「北朝鮮で使われる携帯電話の大部分は中国製だが、中国のメーカーは、初期設定やスケジュール表などのプログラムを北朝鮮側の要求通りに作成し、輸出している」として、このように報じた。北朝鮮の携帯電話1台の価格と加入費を合わせると1300ドル(約12万円)で、月給が2ドル(約180円)にすぎない北朝鮮の工場労働者は、600カ月以上働いてやっと購入できるという。

香港=李恒洙(イ・ハンス)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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