韓国株、外国人買い越しが過去6カ月で最高

 韓国株式市場では先週、外国人投資家が有価証券市場(メーンボードに相当)で1兆6952億ウォン(約1350億円)の買い越しを記録し、昨年9月第3週以来最高の買い越し規模を記録した。外国人投資家はサムスン電子株を3252億ウォン(約260億円)相当買い増したのをはじめ、ハイニックス半導体、LGディスプレーなどIT(情報技術)銘柄を中心に買った。

 今年1-2月に模様眺めだった外国人投資家は、3月に入り積極的な買いに回り、11日を除き連日の買い越しを続けている。月初からの外国人投資家の買い越しは3兆5000億ウォン(約2790億円)を記録し、この勢いならば、昨年9月以来初めて4兆ウォン(約3200億円)の大台に乗る見通しだ。外国人の買いに支えられ、KOSPI指数は1686.11ポイントまで上昇し、1700ポイントを視界にとらえた。

 外国人の買いが持続するかに関する専門家の見方は分かれた。教保証券のキム・ドンハ研究員は「企業業績の改善速度が鈍化しているが、中国の高成長とウォン高に対する期待感から外国人の買い基調は当面続く」と楽観した。

 これに対し、ユジン投資証券のクァク・ビョンヨル研究員は「米国の量的緩和政策が今月末に終わり、韓中日3カ国で大型の新規株式公開(IPO)が相次ぐ点が外国人投資家の需給悪化材料になる」と分析した。

チェ・ギュミン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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