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自動車ばかりに頼らない街なかの交通手段を
目指す取り組みに関心が集まる |
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富山市では、20日土曜日に自転車の共同利用システムがスタートしました。
自動車ばかりに頼らない街なかの交通手段を目指す取り組みに、3連休最終日の22日、関心が集まっていました。
シクロシティ取締役社長トマ・ゲドロン氏「バイクシェアリングはすべての人に対して新しい交通手段を提供します」
20日、グランドプラザで開かれた自転車共同利用システムのオープニングセレモニー、パリなどヨーロッパの街で広がっているこのシステムが日本で導入されるのは、富山市が初めてです。
まちなかには、自転車のステーションが15か所設置され、会員登録すれば、24時間いつでも乗れてどこのステーションにでも返却できる仕組みです。
森市長「極端に車に特化したまちでしたが、これからの時代を考えると公共交通やこういう自転車を使うということを暮らし方の中に入れていかないといけないと思う、場所のよいところにパークアンドライドの駐車場を用意して公共交通でまちに来る。まちの中に出たら自転車を使って回遊する。県外から来たお客様にはますの寿司、店舗が点在しているのを回ってもらう」
青空が広がった3連休最終日の22日、早速、自転車を利用する人の姿がありました。
男性利用者「生活がどう変わるか私も分からないので、とりあえず使ってみようかなと思って登録してみました」「思ったより楽ですね。重たいっていう話を聞いていたのですが楽かもしれません」
路面電車の環状線に続いて、富山のまちなかに登場した自転車利用の新しいシステム、県外から来た人の関心も集めていました。
四国の香川県からの来訪者「四国の香川県から来たんですけど、利用しようと思いまして。すごくいいですね」
運営するシクロシティによりますと、パリでは、朝は郊外から中心部へ、夕方には中心部から郊外へ利用される傾向があり、その特徴に合わせて自転車の配車を工夫しています。
シクロシティ富山の今井所長「毎日毎日、日々の動きを見ながら、例えばこのステーションは足りなくなるとか、いっぱいになるとか見極めつつ、自転車の台数をうまく調整して、できるだけご利用いただけるような態勢にしたいと思っております」
二酸化炭素を出さない交通手段として注目を集めている自転車。
今回導入されたエリアの多くは歩道を走行できます。
ただ自転車と歩行者を分ける表示が歩道にあるものの、互いによけながら、入り乱れているのが現状です。
去年、全国で起きた自転車の事故で、自動車や二輪車との事故は10年前と比べて減少傾向ですが、歩行者との事故は10年前の3.7倍に増えています。
富山の街なかに新たな風景を作った自転車の共同利用ですが、今後は車だけでなく歩行者との事故の防止も課題となりそうです。
この自転車に乗るには会員登録が必要です。
シクロシティのホームページや郵送で登録ができます。
問い合わせ先は、0120−979−496です。
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