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養護学校生不明:公開捜索1週間、有力手がかりなし 不安募らせる親類ら /長崎

 諫早市の県立希望が丘高等養護学校3年の種村侑里(ゆり)さん(18)=雲仙市小浜町=が先月末に行方不明になり、県警が写真を公開して捜索を始めてから、12日で1週間が経過した。県警は、種村さんが事件や事故に巻き込まれた可能性もあるとみて、連日数十人体制で行方を捜しているが、発見につながる明白な手がかりは見つかっていない。

 県警によると、公開捜査に踏み切った5日から10日までに届けられた情報は十数件。「似た女性を見た」などの情報もあったが、いずれも種村さん発見につながる情報ではなかった。

 種村さんの親類などの話では、種村さんは高校卒業後の就職先も決まっており、特に悩みもなかったという。このため、家出など自分から行方不明となる理由が見当たらず、不安を募らせている。

 県警は、種村さんが最後に目撃された雲仙市のバスターミナル近くの漁業関係者、タクシー運転手、ターミナル利用者からの聞き込みなどを続けているが、新たな情報はないという。

 県警などによると、種村さんは先月28日午後4時半ごろ下校。JRやバスを利用し、同7時25分ごろにバスターミナルに到着したのを最後に行方不明となった。翌3月1日には、ターミナル南西約400メートルの岸壁で、種村さんのかばんなどが見つかったが、荒らされた様子はなく、財布、身分証明書などが入っていた。

 種村さんは、身長155センチの中肉、丸顔で、髪形はショートストレート。紺のブレザーと緑と黒のチェック柄のスカート姿で黒の革靴を履いていた。情報は県警雲仙署(0957・75・0110)へ。【下原知広、古賀亮至、蒲原明佳】

〔長崎版〕

毎日新聞 2010年3月13日 地方版

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