北教組違法献金問題 民主・小林 千代美議員、自らの関与を否定し辞職も離党もせず
民主党の小林 千代美議員は、陣営の会計責任者が違法献金問題で起訴されたことを受けて記者会見し、今後も辞職せず、議員活動を続ける考えを表明した。
22日午後7時半すぎ、地元の北海道・札幌市で会見し、小林議員は「多くの皆様方にご迷惑やご心配をおかけをいたしましたことを、心からおわびを申し上げます」と陳謝した。
民主党の小林議員陣営の会計責任者が、北教組から1,600万円の違法献金を受けたとされる事件で、札幌地検は22日、北教組の委員長代理・長田秀樹被告(50)と、小林議員陣営の会計責任者だった木村 美智留被告(46)の2人を政治資金規正法違反の罪で起訴した。
注目が集まっていた自身の進退問題について、小林議員は「離党、辞職は考えておりません。道義的責任の取り方ですけれども、国会で、そして地域での活動に全力を尽くし、信頼回復に努め、職責を全うしていきたいと考えております」と、議員辞職も離党もせず、議員活動を続けることを表明した。
また、小林議員は「今回の起訴された内容につきましては、私は存じておりませんでしたし、報告も受けておりませんでした」と述べ、事件への自らの関与を否定した。
そのうえで、起訴された2人について、小林議員は「起訴された方々もこの間、黙秘をしていたというふうに伺っておりますから、(検察の)事実誤認のところもあるのではないかと思っております」と述べた。
さらに記者から、離党も辞職もしないというのは、一般の有権者の感覚からずれているのではないかと問われ、小林議員は「それは、私がこれから真摯(しんし)な態度で政治活動をすることによって、有権者の皆様方に責任を取れるように、しっかりと果たしていく問題だと、こういうふうに考えております」と答えた。
一方、街の人は「ちょっと意外な感じがしますけど。潔く辞めるのかなと思っていましたけど」、「僕は(小林議員は)辞任した方がいいと思いますけど。お金にやっぱりきれいな方がいいと思います」、「選挙のときは民主党に期待して投票したんですけど、がっかりですね」、「(政権交代で)まだ半年ぐらいなんで、もうちょっと見たいなというのはあるんですけど、ただ、いろんな問題が出すぎてるんで」といった声が聞かれた。
会見で、小林議員は「私の今回の一件で、民主党の支持率低下ということを招いているのだとすれば、やはり私はこれからの活動の中で、しっかりと自分の訴えをしていく中で、民主党への支持、そして期待というものに応えていく責任があるだろうというふうに考えております」と話した。
(03/23 00:36 北海道文化放送)