6月2日に実施される韓国統一地方選挙で投票権を持つ外国人が1万人を超えることがわかった。1日の中央選挙管理委員会の暫定集計によると、成人年齢である19歳以上の地方選挙有権者3876万人のうち外国人は1万1680人に上っている。韓国滞在の外国人は100万人を超える。
韓国では、05年8月の選挙法改正で永住権取得から3年以上経った19歳以上の外国人は地方選挙で1票を投じることができる。外国人は地域住民として投票権を行使できるとの趣旨による。
公職選挙史上初めて外国人が投票権を行使した06年の統一地方選挙当時、外国人有権者は6726人だった。調査対象6438人のうち華僑が94・9%を占め、日本人は3・5%だった。
4年が過ぎ、今回の地方選では外国人有権者は2倍近くに増加した。
外国人有権者が最も多い地域はソウル市の3400人。外国人労働者が多い京畿道が1600人、台湾出身の華僑が多い仁川市が1400人。次いで釜山市(850人)、江原道(590人)、全羅南道(550人)、忠清南道(500人)、忠清北道(460人)、全羅北道(410人)、大邱(430人)の順。人口比で言って、釜山に次いで江原道に外国人有権者が多いのは嫁不足のために国際結婚で嫁いでいる人が多いためだ。
しかし、大多数の外国人は選挙権を得ることはできずにいる。韓国で永住権取得は年間所得6500万ウォン以上といった制限がある。韓国地方選での外国人有権者の比率は0・03%となっている。 |