JR九州と第三セクター肥薩おれんじ鉄道は20日、おれんじ鉄道沿線を活性化しようと、門司港‐鹿児島中央間の鹿児島線に、懐かしいブルートレイン「はやぶさ」の臨時便を走らせ、肥薩おれんじ鉄道の水俣駅に特別停車した。
東京‐西鹿児島(現鹿児島中央)を結んでいた「はやぶさ」は1997年11月に熊本までに短縮されたため、水俣駅停車は12年半ぶり。機関車にかけられたヘッドマーク「はやぶさ」の周囲には写真を撮ろうと鉄道ファンたちが集まった。
午前9時半に門司港駅を出発した車両は、博多、熊本を経由して午後3時31分から30分間、水俣駅に特別停車した。地元の旅館の女将などが出迎え、豚汁やお茶が振る舞われた。乗客の一人、千葉県船橋市の会社員呉藤稔さん(43)は「実は、はやぶさの食堂車で勤務していたので、とても懐かしいルートです」。
はやぶさは21日、鹿児島中央から上り列車として運行。27、28両日は「なは」のトップマークを付け、同じコースを往復する予定。
=2010/03/21付 西日本新聞朝刊=