3冠チャンピオンになり、男泣きする浜亮太(左)と新チャンピオンをたたえる曙(右)=両国国技館
「全日本」(21日、両国国技館)
大相撲で幕下止まりだった男が、新天地で『横綱戴冠』をやってのけた。3冠ヘビー級選手権は、浜亮太(30)が王者・小島聡(39)を撃破して新王座に就いた。デビュー1年4カ月の最短挑戦試合は、諏訪魔の最速戴冠(デビュー3年6カ月)も塗り替えるダブル記録を樹立。昨年9月にアジアタッグ王座も獲得しており、2冠王に輝いた。
20分15秒の死闘は、シャイニング・ウイザードからリョウタハマーをさく裂させてフォール勝ち。「相撲を13年間やってずっと下積みだった。日の当たる場所に出られたのが信じられない」と、男泣き。左ひざを手術する武藤もテレビ解説席から祝福した。社長不在のリングに誕生した新エースは「責任は自分の体重より思い。重圧に負けずに頑張る」と、気合を込めた。
(2010年3月21日)