【ソウル=箱田哲也】韓国国家報勲庁の金揚(キム・ヤン)長官は22日、記者会見を開き、1909年に中国・ハルビンで初代韓国統監の伊藤博文を暗殺した独立運動家、安重根(アン・ジュングン)の遺骨発掘のため、日本政府に資料提供など積極的な協力を要請した。安重根が中国・旅順で刑死して26日で100年を迎え、韓国では追悼行事が予定されている。
韓国政府は2年前、旅順に調査団を送り、安重根の遺骨の発掘を試みたが、見つからなかった。金長官は「日本が決定的な資料を持っていると信じている。日本側が誠意ある姿勢を見せることを促したい」と述べた。