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土地所有者情報紛失 いわき、伊達の40万件も

 パスコ東北事業部(仙台市宮城野区)が宮城、福島両県の自治体の土地所有者の氏名、住所などの情報が入ったハードディスク(HD)を紛失した問題で、いわき、伊達両市は21日、すべての土地や家屋、計約40万件以上に関する個人情報が含まれていたと発表した。20日に紛失が明らかになった多賀城市(約4万7000件)分を含めると約45万件に上る。

 いわき市は、固定資産税積算のため地図作製を委託。土地や家屋の面積や評価額を含め、個人や法人が所有する計15万7212件の物件情報を提供していた。

 伊達市は2006年度、都市計画立案のため、土地の利用状況などを示す図面の作成を委託。市税務課が管理している土地24万4038件の情報を提供した。07年度以降は同社と契約の実態はなかった。

 両市は同日、記者会見し、「このような事態を招きおわびする。パスコには厳重注意し捜索を急がせる」(いわき市総務部)、「情報は当然、消去していたと考えていた。3年近く経過してからこのようなことになり遺憾だ」(伊達市建設部)と説明した。

 両市とも、今のところ被害は確認されていないという。記者会見に同席した同社東北事業部の佐々木正幸技術センター長は「本来は会社から持ち出してはいけない情報が、なぜHDに保存されていたのか調査する」と約束した。

 HDは持ち運びが可能なタイプ。3市のほか宮城県内の1町の情報も記録されていたとみられるが、確認中のため町名は公表できないという。紛失した日に作業していた福島県柳津町のデータには、個人情報は含まれていないという。


2010年03月22日月曜日

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