山形市の蔵王温泉スキー場でスノーボードをしていて行方不明になった神奈川県の男性2人が近くの沢にいるのを、22日午前8時ごろ捜索中の山形県警のヘリコプターが発見、県の防災ヘリが救助した。2人にけがはなく、自力で歩けるという。
山形署によると、2人は神奈川県大井町、会社員岩元知丈)さん(35)と川崎市宮前区土橋、会社員武藤梓さん(28)。滑走コースから外れていたが、木の根元の雪に穴を掘り、スノーボードや木の枝を周囲に立てて風を防いで夜を過ごした。持っていたチョコレートなどを食べたという。
2人は21日午後、蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅から滑走したが途中で仲間とはぐれ、行方不明になった。仲間の男性は「吹雪で視界は約10メートルしかなかった」と話しているという。2人は仲間3人と計5人で同スキー場に来ていた。