山形市の蔵王温泉スキー場で21日夕、スノーボードをしていた神奈川県大井町の会社員岩元知丈さん(35)と川崎市宮前区の会社員武藤梓さん(28)が行方不明になった。22日朝から捜索していた山形県警が、上山市蔵王沢の山林にいる2人を発見。午前9時ごろ、県の防災ヘリが現場から2人を救助した。2人ともけがなどはないという。
山形署によると、2人は21日午後2時ごろ、別の友人と3人で蔵王ロープウェイで地蔵山頂駅に上ってスノーボードをしていたが、夕方から連絡が取れなくなり、午後7時ごろ「きょうは動きません。明日の朝、下山します」との携帯メールが友人に届いたという。さらに22日午前5時ごろ、友人に「2人とも無事だ」とメールで連絡があり、午前8時すぎ、県警ヘリが2人を発見した。
救助された2人は「木の根元に穴を掘り、スノーボードで風を防いで夜を過ごした」と話しているという。
2人は友人らと5人で20日から蔵王温泉スキー場に遊びに来ていた。