中央大学の構造改革、人文系が大反発(上)
大学側「文化と語学を一緒に勉強するのは学生の競争力を高めるのに役立つ」
人文系「基礎学問の土台なしに名門大への仲間入りというのは虚像」
15日昼、ソウル市内にある中央大学・黒石洞キャンパス本館前で、ドイツ文学、フランス文学、日本文学科の学生会が用意した大型のテント五つが雨にぬれていた。周辺には「基礎学問を守ろう」「学部制を廃止しろ」と書かれたプラカードが立てられており、テントごとに5、6人の学生が座っていた。
昨年末に中央大学が発表し、注目を集めた破格な大学構造改革が、「人文学の逆風」にぶつかっている。パク・ヨンソン理事長(斗山重工業会長)が、「デパート式の学科を思い切って整理し、時代の変化に合わせて再編、大学の競争力を高める」として主導している改革が、最終段階で学内の人文学系学科の強い反発に遭ったのだ。
ドイツ文学・フランス文学・日本文学のそれぞれの学科の教授や学生らは、「学部制を阻止するための共同対策委員会」を作って、反対の動きを本格化させ、教授たちもテントでの座り込みに参加している。歴史学科に統合される可能性が高い民俗学科も反発している。中央大学の構造改革は、大部分の単科大学(日本の学部に相当)の学科を整理し直し、18の単科大学に77学科あったものを、10の単科大学に40学科へと再編するという。しかし、なぜ人文学系列だけが公に反発しているのだろうか。
- 学科の構造改革問題で騒がしい中央大学・黒石洞キャンパス本館前で15日、ドイツ文学・フランス文学・日本文学学科の学生らがテントを張って座り込みを行っている。構造改革に反対する学生たちの座り込みは、五日目になる。/写真=オ・ジョンチャン記者
■大学側「専攻は残す」vs人文系「基礎学問の危機」
大学側の構造改革案は、人文系の学科の大部分を学部に統合するという内容を含んでいる。ドイツ文学、フランス文学、ロシア語科は人文大学の「ヨーロッパ文化学部」に、日本文学、中国語科は「アジア文化学部」に統合され、「ドイツ文化専攻」「フランス文化専攻」などに格下げ、民俗学科は歴史学科に統合されるという内容だ。
これに対し、教授らは、英文・英語科と日文・日本語科をそれぞれ統合し、民俗学科を比較文化学科に変えるが、人文系のほかの学科は存続させるという代案を提出したが、大学側がこれを受け入れる可能性は低い。
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