イ・ビョンホン恐喝、カン・ビョンギュ容疑者ら起訴

 俳優のイ・ビョンホンさん(39)と元交際相手の女性とのトラブルによる告訴・告発事件に関連し、ソウル中央地検は19日、私生活を暴露するなどとイさんを脅迫し、金品を要求したとして、タレントのカン・ビョンギュ容疑者(37)ら3人を恐喝罪などで在宅起訴した。

 同地検によると、この3人の容疑者はイさんがかつて交際していた女性Kさん(22)との関係を暴露するなどと脅迫し、金品を要求したほか、Kさんを原告に立て、イさんに対する損害賠償請求訴訟を起こし、訴えの内容をマスコミに公表したとして、恐喝罪と名誉棄損罪に問われている。また、カナダに出国したKさんをはじめ二人については所在不明で起訴を見送り、入国時の通告を関係当局に求めた。検察はこのほか、イさんが米国で常習賭博に及んでいたとのKさんの告発については、証拠不十分で嫌疑なしとの判断を下した。

 調べによると、カン容疑者らは昨年11月5日と14日の2回にわたり、Kさんとの私生活を暴露するとイさんを脅迫し、金品を要求した。脅迫電話をかけた人物J(49)=中国に逃走中=は、イさんとその知人に対し、「おれはKさんのおじだ。すぐに会おう。会わないとどうなるか分かっているな」などと持ちかけ、多額の金品を要求していたことが判明した。Kさんはその1カ月後、「結婚しようという誘惑にだまされ、ベッドを共にし、精神的、肉体的被害を受けた」として、1億ウォン(約800万円)の損害賠償を求める訴えを起こすとともに、イさんが常習賭博に及んでいたと検察に告発、マスコミにもその内容を公表した。これに対し、イさんはKさんを名誉棄損で告訴し、「正体不明の男から脅迫された」と検察に捜査を依頼した。

 かつてカナダで体操選手として活躍したKさんは、08年9月にカナダ・トロント映画祭でリポーターを務めた際にイさんと親しい関係になったという。Kさんは昨年7月、イさんの知人に当たる人物から「第2のキム・ヨナに育て上げる」と言われ帰国したが、しばらくしてサポートを得られなくなった上、イさんにも会えなくなったことから、カン容疑者らに不満を漏らし、犯行を共謀したとされる。

 カン容疑者は検察に対し、「Kさんの事情が気の毒だったため助けようとしただけだ。金品を要求するなど脅迫した事実はない」と容疑を否認しているという。

 一方、イさんが出演したドラマ『アイリス』の撮影現場で起きた暴行事件を捜査しているソウル中央地検は、暴行に関与したカン容疑者ら4人を傷害などの疑いで在宅起訴した。

 カン容疑者はイさんに対する訴訟を起こした1週間後、ドラマの撮影現場を訪れ、「イ・ビョンホン告訴・告発事件の黒幕はカン・ビョンギュだ」などとのうわさを流したとして、同ドラマのプロデューサー、チョン・テウォンさん(45)に抗議し、乱闘騒ぎを起こした。調べによると、カン容疑者は知人とともに撮影現場を訪れ、ドラマ関係者の男性(41)を先に暴行したため、別のドラマ関係者が野球のバットなどで反撃し、カン容疑者を殴打した。さらに、暴行を受けたカン容疑者は、別の知人を呼び、報復目的の暴行に及んだということだ。

柳井(リュ・ジョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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