野球:人気解説者が語る今季の行方(中)

優勝候補は起亜、斗山

 今季のペナントレースの行方について聞いてみたところ、河委員は「SKと起亜、斗山は無難にポストシーズンに進出するだろう。残り一つの席をめぐりサムスン、ロッテ、LGが争うだろうが、不透明な要素が多く、予測するのは難しい」と語った。続けて「斗山は、金賢洙(キム・ヒョンス)、李鍾旭(イ・ジョンウク)、高永民(コ・ヨンミン)、孫時憲(ソン・シホン)らがピークを迎え、先発左腕のイ・ヒョンスンの加入で戦力が増強した」と説明した。

 一方、許委員は斗山と起亜、サムスンの3強とみており、次いでSK、ロッテ、LGが続くとみている。許委員は「SKは負傷者が多いが、それでも4強には進出するだろう。ロッテとLGは投手陣の層が薄いのが心配」と語った。続けて「毎年負傷者の少ないチームは最後に笑う。そういった意味で、サムスンに注目している」と話した。

 二人とも、イ・ヒョンスンと李宅根(イ・テックン)、チャン・ウォンサムら主軸が抜けたネクセン、金泰均(キム・テギュン)とイ・ボムホの抜けたハンファは今季、ポストシーズン進出は難しいとみている。また両氏とも、シーズン序盤にカモにされないよう、序盤から総力戦を展開する必要があることを強調した。許委員は「ハンファは今季の成績を気にせず、チームの再建を行う必要がある。ネクセンはダークホースとなる可能性もある」と指摘した。

二人とも話上手

 韓国球界で、両氏は口数が多いことで知られている。そのため野球関係者から、それぞれ「河グラ」「許グラ」と呼ばれている。グラとは、多弁でほら吹きという意味だ。二人ともこのニックネームを気に入っていないようだ。金寅植(キム・インシク)前ハンファ監督が「“グラ”と言われるのは、それだけ話上手だということ」と話していたことを伝えると、両氏とも「それは合っている」と笑った。

 河委員は、「許委員はわたしの人生で最もありがたい人」と語った。加えて「86年に許委員が青宝の監督に就任し、解説をやめたとき、寂しかった。たぶん僕がKBOの総長になったとき、許委員も寂しかったはず。許委員に負けないよう野球の勉強を怠らなかったため、30年間解説者を継続することができた」と話した。

 許委員は「二人とも解説スタイルが異なるため、ファンに喜ばれているようだ。われわれの名を知らない野球ファンがほとんどいないいうことは、大変ありがたいこと」と語った。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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