ソウル中浪警察署は18日、インターネットの出会い系サイトのチャットを通じて知り合った10代の少女に対し性的暴行を加えたとして、南大門警察署のN警長（巡査部長に相当）＝34＝を緊急逮捕し、逮捕状を請求した、と発表した。

　警察によると、N警長は16日午前4時30分ごろ、インターネットの出会い系サイトのチャットを通じて知り合ったKさん（17）と会い、約束していた30万ウォン（約2万4000円）を求めたKさんに対し、警察の身分証明書を見せて「両親にばらすぞ。警察署へ連行する」と脅して、性的暴行を加えた疑いが持たれている。

　N警長は、「今回だけは大目に見てほしい」と懇願するKさんに対し、「性交渉に応じなければ、売春容疑で処罰する」と脅していたことが、警察の捜査で明らかになった。

　警察は事件直後、Kさんからの通報を受け、N警長の通話記録を調べ、いつも通り警察署へ出勤したN警長を緊急逮捕した。N警長は昨年まで、売買春の取り締まりを主な業務とする女性青少年係に勤務していたことが分かった。

　警察官による性犯罪としては、2008年4月、京畿道安山常緑警察署のL巡警（巡査）＝29＝が、インターネットのチャットで知り合った少女（当時17歳）を自分の車に連れ込み、性的暴行を加え逃走し、警察の追跡により逮捕された事件がある。

朴国煕（パク・グクヒ）記者