韓国大手書店、法頂師の本を販売中止へ

 韓国で最も規模が大きい書店の一つ、バンディ&ルニス書店は、全国9店舗とインターネット書店で、著名な僧侶で随筆家でもあった故・法頂師の著書販売を中止することを18日、明らかにした。

 同書店はこの日、プレスリリースで「『(死後は)わたしの名前で出版したすべての出版物を、これ以上出版しないでほしい』という法頂師の遺言に従い、四十九日法要が終わるまで著書を販売しないことにした」と発表した。

 同書店企画チームのイ・ジェホ主任は「師の入滅後、読者はその著書を買い求めようと、大型書店だけではなく中古書店まで探し回り、(プレミアムとして)割り増し代金を提示する事態すら起きている。師が残した『無所有』の精神にそぐわないこの混乱に、わたしたちまで同調する必要はないと判断した」と話す。

 同書店は現在、『無所有』をはじめとする法頂師の著書24作、約5500冊の在庫があり、四十九日法要後、同師が設立した社団法人「清く香り高く」と各出版社の話し合いに基づき、著書をどうするか決める予定だとしている。

クァク・アラム記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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