韓国日産社長、ルノーサムスンの営業総括に

 ルノーサムスンと韓国日産は18日、韓国日産のグレッグ・フィリップス社長(55)がルノーサムスンのマーケティング・セールス担当副社長に異動する人事を発表した。発令は4月1日付。

 今回の人事は、日産・ルノー連合の本社レベルで決定されたもので、ルノーサムスンと韓国日産のマーケティング・販売ネットワークの統合を念頭に置いた動きとみられる。

 ルノーサムスンは日産と提携関係にある仏ルノーの子会社で、韓国日産は日産自動車の韓国における販売会社。自動車輸入会社の社長が完成車メーカーのマーケティング、セールスを統括するポストに異動するのは極めて異例。

 ルノーサムスン関係者は、「日産・ルノー連合は韓国でルノーサムスンと日産の販売・マーケティングを統合し、相乗効果を上げる方向で本格的に検討を進めてきた。作業を主導してきたフィリップス社長がルノーサムスンに異動することで、統合作業はペースに乗るのではないか」と指摘した。

 日産・ルノー連合は、ルノーサムスンの販売網を日産の小型車として活用する一方、ルノーサムスンの生産拠点である釜山工場で日産の中小型車の現地組み立て生産し、韓国で大量販売することなどを検討している。

 フィリップス社長は2006年に韓国日産の初代社長として赴任し、日産とインフィニティ(日産の海外ブランド)を韓国市場に定着させた。

崔元碩(チェ・ウォンソク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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