ササエ・パオゴフィー(右)を下した石井慧=米ハワイ州ブレイズデイル・アリーナ
北京五輪柔道金メダリスト・石井慧(23)が総合格闘技デビュー2戦目で初勝利を挙げた。20日(日本時間21日)、米ハワイのブレイズデイル・アリーナで行われた格闘技団体X‐1の大会「チャンピオンズ2」で、地元選手のササエ・パオゴフィーと対戦。初の海外マット、初の金網ながら1回2分50秒、腕固めで快勝した。
試合は当初、団体の公式サイトでエキシビションとされていたが、225ポンド(102キロ)契約3分3ラウンドの公式戦として行われた。昨年大みそかのデビュー戦以来となる実戦に、石井は愛唱する石川さゆりの「天城越え」で入場。パオゴフィーのパンチをかわすとテークダウンして、腕を決めた。
石井陣営によれば、大会の進行が早かったためウオーミングアップが短くなった石井は焦って緊張気味だったといい、危なげない勝利に「ホッとした」と話していたという。「これからもドンドン試合をしたい」という石井の意向を受け、陣営では積極的に試合を組み、夏までには日本でも試合をする方針だ。
(2010年3月21日)