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2010年3月21日 (日)

人権理事会の朝鮮民主主義人民共和国と日本 - "前田朗Blog"から

ごく少数の読者の皆さん、更新をさぼってすみません。
今回も手抜きで申し訳ありませんが、前田朗先生のブログに興味深い記事があったのでその一部をコピペさせてもらいました。
日本のメディアでは絶対知ることが出来ない、朝鮮の立場を各理事国がどのように理解しているか、欧米帝国主義と反帝国主義とのせめぎ合いが、実はかなり活発にしかも反帝国主義国が国連の場で勢力を伸ばしつつある現状が伺えます。

前田朗Blog
「グランサコネ通信 2010-14」

リ・チョル大使の演説の後、13カ国がコメントしました。結構多かった。

日本--朝鮮は、作業部会で「拉致問題は解決した」と説明したが、まったく受け入れられない。これは事実に反する。朝日協定に従って誠実に即座に完全解決するべきである。

アルジェリア--朝鮮の報告を歓迎する。朝鮮はUPRの重要性を理解して共有している。自然災害による困難を抱えている。国際共同体は制裁をやめて援助するべきである。

韓国--ムンターボーン特別報告者を認めて、その勧告を受け入れるべきである。国際共同体との対話を始めるべきだ。

キューバ--朝鮮の報告に感謝する。政治的動機からさまざまな勧告が出されているが、人権の促進に役立たない。特別報告者は政治的非難のためにつくられたので、正当化できない。国際共同体は二重基準に基づく朝鮮非難をやめるべきだ。

ヴェネズエラ--朝鮮政府に感謝する。朝鮮は人権保護に挑戦している。国際共同体との対話にも前向きである。近隣の巨大国家と比較しても、たとえばリテラシー(識字率)はひけをとらない。封鎖による困難にもかかわらず大変な努力をしている。

パキスタン--朝鮮に感謝する。人権実施に困難があるのはよくわかる。さらなる努力を期待する。

スーダン--無償教育の発展、健康システムんど社会権の保護はすぐれているが、封鎖がすべてに影響を与えている。

イラン--朝鮮に感謝。地形的困難にもかかわらず、社会権を充実させている。国際共同体は建設的対話を行うべきで、朝鮮を除外するのはやめるべきだ。

アメリカ--朝鮮には恣意的処刑、拷問、適正手続きの否定、表現の自由の否定、女性に対する暴力があり、国際共同体によるモニターを拒否している。全面的に協力せよ。

カタール--UPRに積極的に協力している。さらに対話の努力をするべき。

中国--詳細かつフランクな報告に感謝。さまざまな理由で困難を抱えている。中国は友好的な隣人として、危機のたびに援助してきた。国際共同体は朝鮮の状況を理解し、援助するべきだ。

フランス--多くの勧告を受け入れていないので、対話に協力しているとは理解できない。(僅か20秒)

スリランカ--途上国なのに社会権の保証はすぐれている。他の分野でもさらなる努力を。

> http://maeda-akira.blogspot.com/2010/03/blog-post_19.html

国連人種差別撤廃委員会では日本の在日朝鮮民族差別が以前から問題視され勧告がだされていましたが、今回やっと出した報告に対し、まったく改善されていないと再び強い勧告がだされた。「拉致問題」まで出して民族差別を続ける日本と「拉致問題」で日欧米から制裁されている北朝鮮、世界は「拉致問題」が朝鮮攻撃のための「政治カード」であるという認識が広がっている。国連人権委員会でのこの逆転はなんだろう。

人権は最早、欧米日の帝国主義レイシストから不当な制裁を科された者達の手に奪い返しつつあるようだ。

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コメント

外国人がどれだけわめこうと、拉致問題が解決してないと言うのは多くの日本人の認識です。そして、日本に住む朝鮮人は、明らかに拉致問題を他人事として見ているだけで、日本人に協力する振りすらしない。これでは、到底この民族は信用出来ないと言うのが私の見解です。もちろん、この見解はすべての日本人が支持するものではありませんが、最低でも一人の日本人が朝鮮人を不信の目で見ています。この日本人をレイシストというのは簡単ですが、レイシスト的思考を持つものであろうと「人権」は存在するということを、人権派は認識しているでしょうか?

投稿: ATM | 2010年3月22日 (月) 03時20分

ATMさん、コメントありがとうございます。

>外国人がどれだけわめこうと、拉致問題が解決してないと言うのは多くの日本人の認識です。

そのとおりですね。
「拉致問題」についてはYahoo!掲示板「ふざけるな!〜」で語り尽くしたという感じなのでこのブログではあまり話題にしていませんが、「拉致問題が解決していない」というのは勝手なのですが、この主張はもう単なる国家エゴと化していると言って良いでしょう。
言っている側(日本)に「吠えるだけで解決する気が見られない」、「むしろ解決を拒んでいる」といった批判がでています。「拉致問題」はすでに北朝鮮の問題ではなく、日本が拉致被害者を政治カードとして北朝鮮との間にある別の問題に利用していると見られても仕方がないのです。日本はこの拉致問題カードを米朝関係をレバレッジにめいっぱい使いました。でも何も解決していません。それは当然です。解決とは筋違いなアクションしか行っていないからです。拉致被害者にとっては、本当に酷い話です。北朝鮮と日本とで、二度も国家のエゴに利用されたのです。日本の場合、国家だけのエゴとも言えませんが。しかも、この日本側のエゴまで北朝鮮に押しつける誤魔化しまでしているのです。
単純な話、北朝鮮を制裁して拉致問題は解決しますか?在日朝鮮人を弾圧して拉致問題は解決するのですか?その具体的な解決のロードマップを一度でも示した人がいますか?

>そして、日本に住む朝鮮人は、明らかに拉致問題を他人事として見ているだけで、日本人に協力する振りすらしない。

いや、他人事どころかまったく無関係な「拉致問題」の責任を不当にも被せられていますが。で、日本人に協力とはどういうことを言うのでしょうか? はっきり言って「拉致問題」は日本に住む普通の日本人、在日朝鮮人にとって無関係です。協力する義務なんかありません。あなたは、拉致被害者の何なのですか?親族? 人に協力を強いる、あるいは協力しない人を罵倒する権利があなたにあるのですか?

拉致問題さえ言えば、なんでも思い通りになると思うその傲慢な考えを捨てなければ、以前の暴虐国家日本の野蛮人に逆戻りになるでしょう。


投稿: electric heel | 2010年3月22日 (月) 12時33分

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