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岩手医科大:県立宮古病院への内科医派遣を継続 協定結び医師負担軽減 /岩手

 岩手医科大(盛岡市、小川彰学長)は、県立宮古病院(菅野千治院長)に対する内科医師派遣を継続する協定を宮古市、宮古医師会(木澤健一会長)、同病院の4者で締結した。医大が派遣を継続し、地元医師が同病院の休日診療を受け持つなどして、内科医の負担を軽減する。医師派遣を巡る医大と関係機関の包括的な協定締結は「全国でも聞いたことがない」(小川学長)という。【山口圭一】

 同病院消化器科の医師は現在、医大の派遣医師3人を含め4人。派遣医師2人が年度末で退職することから、機能低下が危ぶまれた。とりわけ内視鏡検査・治療は月平均327件もある。宮古地区では他に対応可能な医療機関がなく、地元は継続を要望していた。

 協定では、医大は最低限、医師1人の派遣を保証。4月以降は内科医2人を派遣する。一方、地元開業医が輪番制で勤務する市立休日急患診療所を休止し、宮古医師会の会員医師が休日に、同病院の休日勤務に入ることとした。同病院は、看護師やクラーク(医療秘書)を内科外来、消化器病棟に重点配置するなど、内科医の負担軽減を図る。また、市も内科医が不足する現状を広報誌などで周知する。

 小川学長は「(協定締結で)勤務医がずっと働ける状況をつくった。医師不足の中、モデルケースになる。病院・医師が分散していると効率が悪い。集約化を含め、他地域でも提言していきたい」と述べた。

毎日新聞 2010年3月22日 地方版

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