「中央日報 日本語版」の記事について - 山縣正彦@事務局長
2005/08/19(Fri) 21:56
「ピースラン」は、ピースラン実行委員会が主催し、いろはにほへと塾はその企画・運営に協力し、参加者は個人の立場で「ピースラン」に参加しています。
いろはにほへと塾は、定款第3条にその目的を定めていますが、「ピースラン」に協力することは、その目的に合致するものであると考えます。(「いろはにほへと塾の概要」参照)
ピースラン実行委員会は、今年が「日韓友情年」、日韓国交正常化40周年にあたることから、日韓の民間レベルでの友好イベントとして企画しました。ランニングによって、朝鮮半島から東アジアの平和を実感できる象徴として「ソウルtoピョンヤン」のランニングイベントを目指していますし、さらに、台湾、中国へとピースランの輪を広げていきたいと考えています。
次に、「中央日報 日本語版」の記事について、その誤りと過大な表現を指摘します。
1 「懺悔マラソン」ではなく、「ピースラン」である。
2 「感激にむせび「ピース(平和)」と叫んだ。」事実はない。
3 「先祖の誤りを謝罪しようという気持ちが込められていた。」は、記者の主観である。
4 「日帝の侵略を懺悔する法事を営んだ後、」とあるが、私たちは、慰霊のための献花をし、線香を上げ、黙祷をしたのである。
5 「わたなべ教授は昨年一人で西大門刑務所を訪問した後、日本が過去に行った借りを返すべきだと思い、韓国国民に謝罪する方法について悩んだという。」とあるが、渡辺は昨年暮れに三遊亭楽松師匠とともに訪問しているが、上記の発言はしていない。記者の記述も「言う。」ではなく、「いう。」と伝聞風に書かれている。
6 「懺悔(ざんげ)のマラソン」ではなく、「ピースラン」である。
7 「日本が韓半島を支配した結果、韓国は分断の悲劇を迎えた」とは、発言していない。「日本が韓半島を支配した」こと、「韓国は分断の悲劇を迎えた」ことは事実であるが、両者の因果関係にはふれていない。
8 「統一したらソウルから平壌(ピョンヤン)までもう一度、懺悔のマラソンイベントを開きたい」とあるが、統一を待つまでもなく、来年でも、また一度ならず二度三度でも「ピースラン」を開催したいと考える。
9 「視覚障害者のみやぎただきさん(44)も「日本の軍国主義を反省し、統一を祈願する」と述べたと。」とあるが、山縣事務局長は彼を伴走し、常時サポートしていたが、そのような発言は聞いていない。彼(みやぎただし)は、「自分は戦後生まれで戦争を知らない。今回のピースランには歴史を学び、子ども達に伝えるために参加した。」と述べていた。
私たちは、8月15日の内閣総理大臣談話にあるとおり、「アジア諸国との間でもかつてないほど経済、文化等幅広い分野での交流が深まっています。とりわけ一衣帯水の間にある中国や韓国をはじめとするアジア諸国とは、ともに手を携えてこの地域の平和を維持し、発展を目指すことが必要だと考えます。過去を直視して、歴史を正しく認識し、アジア諸国との相互理解と信頼に基づいた未来志向の協力関係を構築していきたいと考えています。」を支持し、さらに民間レベルでの交流を推進していく所存です。
今回の「中央日報 日本語版」の記事は、過大な表現を使い、事実に反するものである。この一社のみの報道を確認、検証することもなく、一方的に批判、非難の書き込みをを行われた方々には、遺憾の意を表明するものである。私たちにとって、言われ無き書き込みは、管理者の責任と権限により、本日、24時をもって削除する。
2005年8月19日
NPO法人いろはにほへと塾
理事長 渡辺雅之
副理事長 沖山健司
副理事長(事務局長) 山縣正彦
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