6回、ファウルフライを打ち上げ悔しがる金泰均(撮影・村中拓久)
「西武1-2ロッテ」(21日、西武ド)
チームが西村ロッテ初勝利に沸く中で、主砲の表情は複雑だった。金泰均は4三振した20日の開幕戦に続き、第2打席まで連続三振を喫した。開幕からの6打席連続三振は、野手ではワースト記録となってしまった。
多彩な変化球で緻密(ちみつ)に攻める帆足に戸惑った。「ああいうタイプは韓国にはいない」。一回2死二塁、帆足が繰り出すパームボールに、バットは空を切った。四回1死二塁の好機にも、パームボールに翻弄(ほんろう)された揚げ句、139キロの直球を空振り。「研究されている。バッターは悪くなったらどんどん悪くなっていってしまうので、短い期間のうちにいかに戻せるかが大事」と、厳しく敷かれた“包囲網”も実感せざるを得なかった。
金森打撃コーチは「帆足のような珍しいタイプには戸惑ったのかもしれない。明日は打つと思うよ」と話した。韓国の主砲の目覚めはいつか?
(2010年3月21日)