男女ノ里、足で拾えず“禁じ手”／春場所

　大相撲春場所８日目（２１日、大阪府立体育会館、観衆＝８０００）結びの一番の後の弓取り式で、三段目の男女ノ里（みなのさと、高砂部屋）が弓を落とし手で拾う珍事があった。頭上で弓を回した際に、正面のたまり席まで飛んでしまい、呼び出しが拾って、土俵に置いた。本来、勝ち力士にかわって行うため、土俵に手をつくと負けを意味することから、作法では足ではね上げて手で受けるが、足でうまくつかめず、“禁じ手”の手で拾い上げた。「お客さんに当たっていないかと心配になり、ひざがガクガクして（足で）取れなかった」と汗だく。男女ノ里は平成１９年夏場所から弓取りを務めるベテラン。弓を落とすのは平成２０年春場所１０日目以来。

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