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内  科

内科のご紹介

内科には常勤医師6名、非常勤医師4名が在籍し、血液疾患、肝疾患、胆膵疾患、糖尿病・内分泌・代謝疾患、神経内科の各分野を専門とする医師、総合診療に対応可能な医師が地域の医療機関と連携し診療に当たっています。

また国立病院機構の役割として臨床研究へも積極的に取り組んでおり、大学、医療機関、企業との共同研究にも参画しています。これらの研究結果は論文、学会発表等で国内外の評価を受けております。

(平成19年実績 学術論文3編、学会等の発表20編)
当院は、平成11年4月に臨床研修を行う病院に指定されました。現在和歌山県立医科大学より研修医の受け入れを積極的に行い、人材の育成にも力を注いでいます。

さらに地域住民の皆様への最新の医療情報を提供すべく、各関係機関の協力のもと市民公開講座を開催し、院内に於いても肝臓病教室、糖尿病教室の開催を行っています。

受診のご案内

当院は地域の医療機関(診療所・病院)と連携し、精密検査、高度医療の診療を行う病院です。

受診の際はかかりつけの診療所・病院からの紹介状を持参の上お越し下さい。

※常勤医師不足の事情からすべての診療に対応が不可能な状況です。このため当科では普段の軽症の診療はかかりつけの診療所・病院に通院していただくシステムをとっております。診療体制維持にご理解ご協力をお願いします。

担当医師のご紹介

〈常勤医師〉※外来診察日は外来担当医表をご覧下さい

加藤道夫(かとう みちお)副院長
専門分野
肝臓内科
卒業大学
和歌山県立医科大学(昭和51年卒)
出身地
大阪府
資格
医学博士
日本内科学会認定医、指導医、近畿地方会評議員
日本消化器病学会 専門医、指導医、学会評議員
日本肝臓学会 専門医、指導医、評議員
日本消化器内視鏡学会専門医、指導医、近畿地方会評議員
日本医師会認定産業医 
所属学会
日本内科学会、日本消化器病学会、日本肝臓学会、
日本消化器内視鏡学会、日本超音波医学会
役職
大阪肝疾患フォーラム代表世話人、
Osaka Liver Forum(OLF)世話人
紀南肝疾患研究会世話人、
和歌山インターフェロン研究会世話人
一言
紀南地区の肝がん撲滅、肝炎、肝硬変快癒のため診療のお手伝いをさせて頂きます。よろしくお願いいたします

山本 佳司(やまもとけいじ)検診部長
専門分野
肝臓疾患、消化器疾患
卒業大学
宮崎医科大学(昭和58年卒)
出身地
大阪府
資格
日本内科学会認定内科医、指導医
日本消化器病学会専門医
日本肝臓学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医、指導医
所属学会
日本内科学会 日本消化器病学会 日本肝臓学会
日本消化器内視鏡学会 日本超音波医学会
日本門亢症・食道静脈瘤学会 日本肝癌研究会
一言
紀南地区の地域医療、肝がん撲滅のため頑張ります。よろしくお願いいたします。

藤本 研治(ふじもと けんじ)内科医長
専門分野
肝臓内科、胆膵疾患、一般内科
B型C型肝炎をはじめとするウイルス性肝炎、肝硬変の診療 肝がん、肝腫瘍性病変の診療(ラジオ波治療、エコーガイド下処置)
造影超音波検査、腹部超音波検査 
●肝疾患の診療についてはこちら
卒業大学
近畿大学医学部(平成元年卒)
出身地
大阪府
資格
日本消化管学会認定医 日本臨床内科医会認定医
日本医師会認定産業医 日本医師会認定健康スポーツ医
所属学会
American Institute of Ultrasound in Medicine (AIUM)
日本内科学会日本内科学会、日本消化器病学会
日本肝臓学会、日本超音波医学会 
日本消化器内視鏡学会、
役職
和歌山県肝炎対策協議会委員
Osaka Liver Forum(OLF)世話人
紀南肝疾患研究会代表世話人
紀南消化器の会世話人
和歌山インターフェロン研究会世話人
南大阪肝疾患研究会世話人
南大阪インターフェロン研究会世話人
大阪肝疾患フォーラム世話人
大阪超音波研究会世話人
大阪腹部超音波研究会世話人
市立貝塚病院非常勤医師
一言
紀南地区の肝がん撲滅のため頑張ります。
よろしくお願いいたします 

佃 博(つくだ ひろし)内科医師
専門分野
臨床腫瘍学、消化器内視鏡学
卒業大学
大阪市立大学(平成元年卒)
出身地
大阪市
資格
がん薬物療法専門医、消化器内視鏡学会専門医、内科学会認定内科医
所属学会
American Society of Clinical Oncology(ASCO:米国臨床腫瘍学会)、日本臨床腫瘍学会、日本癌治療学会、日本癌学会、日本消化器内視鏡学会、日本内科学会
一言

今までの白浜はまゆう病院に加え、9月よりこの医療センターに勤務させて頂くことになりました。経歴は、平成元年大阪市立大学卒業、同第二内科入局。一般医療・救急医療に従事した後、平成5年より国立がんセンター中央病院レジデントとしてがんの化学療法ならびに臨床試験、消化器がんの内視鏡および病理・遺伝子診断、内視鏡治療等を学びました。また平成18年には近畿大学腫瘍内科学教室でも学ばせて頂きました。これからもその関係を大切にしたいと思います。論文はDiagnostic application of CD44 variant expression in pancreatic juice for detection of pancreatic cancer(2001年)、等。著書として「新しい抗癌剤」(1995年)、「抗癌性抗生剤」(2006年)、「肝細胞がん治療に用いられる抗癌剤」(2006年)、等。以上、一言としては少し長いですが、この美しい紀南地方において、世界標準のがん治療や予防、緩和医療、臨床試験が行えるように取り組みたいと思っています。何卒宜しくお願い致します。


金 栄浩(きん しげひろ)内科医師
専門分野
総合内科
卒業大学
和歌山県立医科大学(平成7年卒)
出身地
和歌山県
資格
日本内科学会認定内科医
所属学会
日本内科学会、日本静脈経腸栄養学会、日本消化器学会、 日本プライマリケア学会 日本総合診療医学会
一言
広く内科疾患全般を対象に入院診療、外来診療、救急診療に当たっています。また、どの科で診療を受けたら良いのかは っきりしない症状(不明熱や倦怠感など)についても精査させて頂きます。広い範囲で患者さんを診療できる総合内科医として、地域医療に貢献できればと思っております。

三谷 琴絵(みたに ことえ)内科医師
専門分野
パーキンソン病、脊髄小脳変性症、認知症等神経変性疾患の診断および治療。 炎症性神経疾患、自己免疫性神経疾患の診断および治療。
卒業大学
香川医科大学(平成6年卒) 岡山大学医学部大学院
出身地
岡山県
資格
医学博士
日本内科学会認定医 日本神経学会専門医
所属学会
日本内科学会 日本神経学会 日本神経治療学会
日本脳卒中学会 日本人類遺伝学会
日本リハビリテーション医学会
一言
パーキンソン病、脊髄小脳変性症、認知症等神経変性疾患の診断および治療。
炎症性神経疾患、自己免疫性神経疾患の診断および治療。

〈非常勤医師〉 ※担当日は外来担当医表をご覧下さい

小口  健(こぐち けん)非常勤医師
専門分野
神経内科

澳  親人(おき ちかと)非常勤医師
澳内科院長(有田郡湯浅町)
専門分野
糖尿病内科

伊藤 康夫(いとう やすお)非常勤医師(内視鏡検査)
国立病院機構和歌山病院内科医師
専門分野
一般内科(消化器・呼吸器)

診療のご紹介

●肝疾患

内科肝臓グループは大阪大学消化器内科学教室関連施設としてウィルス性肝炎、肝硬変、肝癌をはじめとする肝臓疾患に豊富な経験を有する医師が外科、放射線科と協力し、地域の医療機関と連携しながら診断・治療にあたっています。(大阪大学消化器内科のご紹介はこちら

また院内の薬剤部、研究検査科、栄養管理室、看護部、事務部とともにチーム医療を実践しています。

さらに平成20年よりワーキンググループを結成、肝臓病教室を定期的に開催し、受診の皆様に最新の診療に関する情報をお届けしています。
(詳しくは肝臓病教室のご案内をご覧下さい。)

●肝疾患

1.画像診断

肝疾患診療には血液検査と並んで肝がんの早期発見ための画像診断が重要です。当科では画像診断の画質にこだわり、世界トップクラスの超音波診断装置を導入。造影超音波検査やマルチスライスCT(MDCT)、MRIを駆使し診療をおこなっています。(研究検査科のご紹介はこちら)

-超音波診断-

  • 高性能超音波診断装置を導入し、研究検査科の協力のもと、超音波検査を多数経験する臨床検査技師とともに肝腫瘍性病変の診断に当たっています。
  • 検査に導入している超音波診断装置(2F 生理機能検査室)
    日立メディコ社製  HiVision900     1台
    東芝メディカルシステムズ社製 Exalio  2台
  • 検査実績
    腹部超音波検査(2007年 年間約760件)、造影超音波検査(2007年 年間40件)、超音波下肝生検(2007年 年間22件)

-放射線科画像診断-

  • 画像診断には超音波と並んで重要な画像検査です。当院では放射線科の協力によりマルチスライスCT(MDCT)、MRI、SPIO−MRI、MRCP、腹部血管造影を駆使し、良好な画像検査をもとに診断しています。(放射線科のご紹介はこちら

2. 治療

治療面ではEBMに基づいて十分なインフォームドコンセントのもとに、各患者の皆様に最適の治療を選択するようにしています。

(1)C型慢性肝炎

C型慢性肝炎の治療は肝硬変・肝がんの進展を抑制することが目的です。当院では厚生労働省の肝炎治療ガイドラインを基本に各患者の皆様の全身状態やご事情を考慮した治療を積極的に行っています。

現在はC型肝炎ウイルス(HCV)1型抗ウイルス量のいわゆる難治群とされる方でも、ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法の選択することで副作用が大幅に軽減され、かつHCV消失時期によって投与期間を延長することで約70%以上の著効率(SVR)が得られるまでに至りました。

また大阪大学消化器内科Osaka Liver Forum(OLF)関連施設としてインターフェロン、抗ウイルス剤投与の著効率向上のための臨床研究に参加し、国内外の論文、学会で治療成績を報告、評価を受けています。

さらにC型代償性肝硬変に対してもインターフェロンβの導入が保険適応になりました。C型慢性肝炎、肝硬変の治療はALT(GPT)の正常化が重要です。当院では著効率(SVR)が得られなくてもALT(GPT)を正常化し、肝がん抑制のためのインターフェロン少量長期療法や従来の肝庇護療法(グリチルリチン製剤、ウルソ)も状況に応じ積極的に導入しています。

(2)B型慢性肝炎

B型慢性肝炎の経口抗ウイルス剤が発売になり、治療成績も良好です。B型慢性肝炎の治療においてもインターフェロン投与も年齢に応じ選択しています。

(3)肝がん(肝細胞癌・肝内胆管癌など)

前述の画像診断を駆使し、早期の肝がんに対しては積極的に治療に当たっています。ラジオ波焼灼術(RFA2007年 年間16件)、PEITなどの局所療法にいては最近、超音波画像とCT画像が融合したRVSシステムを導入し、安全かつ的確な穿刺を実践し、技術向上に寄与しています。 また進行例でも放射線科、外科の協力の下IVR(TAE)や外科的手術、動注カテーテル留置化学療法を施行することで予後の改善に寄与しています。

(4)自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変

自己免疫性肝炎は肝炎の中でも特殊な肝炎ですが、EBMに基づいた適切な治療を実践しています。

(5)NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)

近年飲酒の習慣がない脂肪肝の中に線維化が進行し、肝硬変に至る例が報告されておりNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)呼ばれ、定期的に厳重な管理、治療が必要な場合が有ります。脂肪肝と検診でいわれたら是非受診して下さい。

(6)肝硬変

肝硬変の治療の基本は肝臓の炎症の改善と栄養療法に有ります。 腹水や肝性脳症を有しないC型代償性肝硬変の場合インターフェロン療法が適応となり、当院では積極的に治療をしています。また栄養療法は分枝鎖アミノ酸(BCAA)や亜鉛製剤の登場により予後の改善が顕著になりました。また肝性脳症のコントロールもBCAAで良好になります。 当院では管理栄養士、薬剤師とともに肝硬変に対する厳重な管理を行っています。