あっ！弓がたまり席まで飛んでった～…春場所８日目

弓取り式で弓を投げてしまった男女ノ里

　◆大相撲春場所８日目　（２１日・大阪府立体育会館）　結び後の弓取り式で弓がたまり席まで飛んでしまうハプニングが起こった。客席まで飛んでしまうのは珍しく弓取りを務める三段目の男女ノ里（みなのさと、２６）＝高砂＝は「お客さんにけががなくて良かったです」と反省していた。

　弓取りは結びの一番の勝ち力士に代わって行う儀式。落ちた場合は手をついて拾ってはいけない作法で、客席まで飛んだときは呼び出しが土俵へ戻すのが通例となっている。今回もたまり席まで落ちた弓を呼び出しが戻したが、男女ノ里は動揺し手で弓を拾ってしまった。２年前の春場所１０日目にも弓を落としたが「今回はお客さんに当たったかどうか気になって震えて足で拾えなかった」と男女ノ里は青ざめた。

　折しも付け人を務めていた元横綱・朝青龍関（２９）が引退した直後の場所。まるで朝青龍ののろいのようなアクシンデントだが「電話で横綱に怒られます」と苦笑いしていた。