全国各地で30メートル以上の最大瞬間風速を観測し、千葉市と東京都江戸川区では3月の観測史上1位を更新するなど猛威をふるった21日の強風。気象庁によると、大陸から日本海に出て勢力を強めた強力な低気圧が急速に発達しながら北東に進んだことが、広い範囲に荒天をもたらした要因といい、気象庁は暴風や高波、落雷や竜巻などへの警戒を呼びかけている。
同庁によると、午前10時現在、暴風警報や波浪警報が出されているのは神奈川、千葉、茨城、北海道、青森、秋田など10道県。低気圧は北海道付近を通過して21日夜にオホーツク海に進む見込みで、全国的な強風は21日夕方まで続くという。
予想される最大風速は北日本と東日本の海上で27メートル、西日本の海上で23メートル。波の高さは北日本と東日本で最大6メートル、西日本で最大5メートルが予想され、同庁は「海や山での荒れた天気への警戒や注意は終日必要」としている。(21日 14:18)