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	小島 茂(学歴ネット主宰者) 前回、日本の大学の特異性と閉鎖性について取り上げたが、その二日後の産経新聞(3/20)に、月刊WILL の花田紀凱編集長がコラムで以下のように述べている。 ●この季節「週刊朝日」(3/26増大号)にはがっかりさせられる。表紙にでかでかと「東大・京大一発早見表 早慶 国公立&私大医学部」。例の大学合格者、高校別ランキングなのだが大学、高校の格差を助長するようなこんな企画もういい加減にやめたらどうか。 サンデー毎日は、「東大・京大特集」の後に「早慶特集」を組んで、この4校をなんとか日本の支配大学の顔にしたいようで、明治時代の「薩長土肥」の藩閥政治を想起させる。しかし、福沢諭吉をはじめ藩閥政治に反発した知識人も少なくなかったように、花田紀凱氏をふくめこうした画策特集を苦々しく思っている人々も少なからずいるようだ。 そもそもグローバリゼーションで大学が世界的ランキングで評価されるなか、国内限定の閉鎖的なランキング遊戯を繰り返し、世界の情勢に目をふさいだまま国民を洗脳し続けているのは自閉的で悲哀すら感じる。 また、こうした大学のインブリーディング=純潔主義については、高卒で東大教授をつとめた建築家の安藤忠雄氏は、Voice 4月号で、以下のように批判している。 ●日本では、これだけ国際化が叫ばれているにもかかわらず、教える人々は日本人ばかりですね。しかも、東京大学の場合、95パーセントほどが母校出身者。外国から先生を予よぼうとしても、安い給料しか払わないから来てくれない。学生もみな大学の学部段階では日本人で、外に向けてまったく開かれていないし、国際的な感覚も養えません。 
	小島 茂(学歴ネット主宰者) 先日、比治山大学の有本章高等教育研究所長が静岡県立大学に全学FD研修会の講師として招かれた。有本教授の講演の中で印象に残った点を以下いくつかメモしてみた。 1.日本の大学は戦前のドイツの影響を強く受け、学部内で研究と教育が混在しており、米国の大学のように、学部が教育、大学院が研究という分担ができていない。 *日本がいまだ学士社会(学部重視社会)で、修士・博士社会(大学院重視社会)ではない淵源がこの辺にあるのかもしれない。 2.欧米の大学は、助教授ー准教授ー教授となるに従って人数が少なくなるというピラミッド構造をしているが、日本の大学は逆ピラミッド構造で教授がダントツに多い。とくに過去20年間で大変な勢いで増えた。 *とくに主たる私立大学ではこの傾向が強く、学部の大多数が教授というところもある。まさに教授バブル。 3.日本では国が東大(だいぶ下がって京大)に圧倒的な財政支援をしている。だからCOEの採択件数も他大学を圧倒している。にもかかわらず、英語圏に有利とはいえ、世界ランキングでは20位ぐらいでしかない。 さらに、東大、京大、早稲田、慶応の教員はいまだインブリーディング(母校出身者による純血主義)の傾向が強い。ハーバードをふくめ欧米の大学は1920-1930年代からその弊害に気づき、多様性、開放性を重んじ、教授を母校出身者で固めるようなマネはしていない。 *国が東大、京大を過保護にするため地方国立大学はその分割を食って喘いでいる。 週刊誌も上記4大学の出身者が多いことも手伝って、この時期になると毎年その大学名を大きく表紙に掲げ、出身高校ランキングを載せ国民をそうした序列観で洗脳している。その序列観ですっかり洗脳された国民はなんら疑問をはさむことなくこぞって週刊誌を買うから、こうした特集号を出すと良く売れる。 
	小島 茂(学歴ネット主宰者) イオンドIOND University のホームページに以下の記載がある。 学 長 ジェームズ T.清水博士 国立ウッジ大学名誉教授、国立ミンダナオ大学名誉総長、名誉君主(Sulu,Tawi-Tawi and North Borneo) ジェームズ T.清水学長こと清水徹は、2008年10月、ハワイの裁判でイオンドIOND University 敗訴を見越してか、新潟県立看護大学学長選挙の公募にイオンドIOND University に隠して応募していた。 http://www.news.janjan.jp/living/0811/0811060952/1.php しかし結果は得票数ゼロで落選した。 その直前、イオンド IOND University は敗訴し、2009年3月に控訴したが裁判所によって棄却された。イオンド IOND University は制裁金と罰金の支払いを拒否し続けたので、2009年12月に、ハワイ州政府は、イオンドIOND University ハワイを強制解散した。その事実をカムフラージュするためか、イオンドIOND University は2010年1月4日、学歴掲示板を5か月ぶりに更新し虚勢を張った。しかし、それ以降再び更新はストップしたままだ。 そんな中、学長の清水徹は最近本拠地を東京から出身地の北海道に移し就活をしているという情報が寄せられた。「北海道大学で講師をしていた」(??)という触れ込みで、札幌市内の高校に履歴書を送り付け講師として採用するるよう依頼しているという。しかし、ネットで検索するとイオンド IOND University の中心人物の一人であることがわかってしまい、相手も警戒するので、高校への就活もままならぬようだ。 
	小島 茂(学歴ネット主宰者)) 読者より以下の情報提供があった。 ●大学の失敗、文科省の失策■2月7日14時1分 http://degreemill.exblog.jp/10744983/ 一定の条件をクリアすれば、大学院の受験が可能となるとのことですが、こういう例が報じられています。 専門学校生から大学院生へ、 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100309-00000010-kana-l14 大学名はないものの、記事には、受験を認めた大学院が3校あったとあります。 学部を経ないで大学院に飛び入学といったところでしょうか。 非大卒の大学院入学が増えている背景には、大学院の急増によって、大学院間での受験生獲得競争が起きていることと関係している。もともと日本は学士社会で、修士・博士社会ではないので、文系の学部卒の大多数が就職し、大学院への進学者は少ない。学部卒のマーケットが小さいのなら、非大卒のマーケットを掘り起こすしかない。非大卒には、高卒、短大卒、大学中退、専門学校卒などが入る。現在、学部3年で中退して同じ大学の大学院に進学するという飛び級はあるが、非大卒の大学院は読者の指摘する学部を経ないで大学院に飛び級ということになる。新聞記事の立教大学のように、大学院生の定員数が大きい私立大学の中には非大卒のマーケットに積極的に手をつけているところもあるが、抵抗もあって、まだ数は限られているようだ。  # by darmouse | 2010-03-11 22:46 
	小島 茂(学歴ネット主宰者) 読者より、通信制高校の実態について以下の情報提供があった。 ●「資料屋のブログ」というとこで知ったのですけど、通信制高校の実態も「学位屋」とそれほど変わらないみたいですね。 ●不登校生は金(カネ)の卵?500万で卒業証書あげます http://news.livedoor.com/article/detail/2298499/ 例えば都内にある某通信制高校は3年間で約500万円かかる。一般の私立高校の学費が3年間で約300万円(文部科学省「平成 16年度「子どもの学習費調査」)とすればかなり高い。それでも子供に高卒資格はとって欲しい、という親の気持ちは、藁をもつかむ思いであり、入学させる家庭も多い。 しかし、学校側は、そういう親の気持ちを逆手にとって、不登校生ビジネスを展開しているのも事実だ。以前、とある都内の私立通信制高校の学校長が「うちの学校経営は“すきま産業”だ」と言い、ビジネスとしてとらえていたのがとても印象的であった。 それにしても参入規制を緩くしたとこで矢鱈抜けが出てしまって「学位屋」みたいになってしまっているってのは、「事前規制から事後指導」へという建前が殆ど機能しなくなっていると思ってしまうのですけど。そうそう、記事の最後にはこんなのが。 また、この学校は、高卒した後に、大学に合格しなかったり、進学先が決まらなかったりすれば、系列の専門学校も用意されている。まさに至れり尽くせりというのはこのことである。 ひょっとしてタイケンのこと? 確かにタイケンは通信制高校や専門学校を運営しているが、このブログには某通信制高校とだけありどこかは特定はしていない。なお、このブログには通信制高校を含め、高校無償化の恩恵を受ける対象の広がりに強い懸念が示されている。以下、その記事を読んだ学生のコメント。 ●最近の大学入試などを見ていて前から思っていたことですが、日本の教育が本格的に危機を迎えていと思います。現在私大の乱立や少子化による受験生の減少などにより高等教育の質低下が懸念されていますが、高等学校やそれに類するものでも問題は深刻なのだと感じました。そして通信制の予備校などへの外注、これは一昨年や昨年授業で学んだディプロマミルそのものですね。教育についていけない人や普通の学校に適用できない人の為の教育制度を準備することと大卒や高卒を無意味に増やすことは全く違うことですし、このようなゆるい制度がディプロマミルなどの社会に害をなす存在を許す原因になると思います。日本は技術立国であり資源がほとんどないにもかかわらず、技術の根幹を担う人材を育てる教育をおろそかにしたことは大きな過ちだと思います。 ●朝鮮学校の問題は、無償化の対象にしてほしいと署名活動が行われていたというニュースも先日見ましたが、とても難しい問題であると思います。実態ない学校も無償化の対象にするのは適切でないと思いますし、ディプロマミルまがいな学校は問題外です。今は高校よりも予備校のほうが濃い学習内容であるとも言いますが、個人的な意見としては予備校と提携して教育を行っているところを対象にするべきではないと思います。すべての学校の実態を調べるのは不可能にも思えますが、書類上だけの判断は問題や批判の原因になると思います。対象となるのに相応しい学校かどうかを十分に検討した上で実行に移してほしいと思います。 ●私はそもそも、高等学校の無償化するべきではないと思います。各種学校や朝鮮学校など、曖昧な部分や不透明な所が多過ぎるからです。国民の税金をそんな不透明なことに使って欲しくないです。 もし高等学校の無償化を進めるのであれば、1校1校の実態を調査する必要があります。日本の学習指導要領に従っていること、実際に教育を行っていること、高校の卒業資格が得られることなどを確認すれば良いと思います。 しかし、全国の学校を全て調査するのは現実的ではありまさん。よって、私は無償化するべきではない考えます。 ●資料屋という方のブログを拝見させていただきました。 高等学校の無償化と朝鮮学校についての記事だったわけですが、面白かったです。 その記事に関しての感想を言う前に、この法案に対する個人的な意見ですが。 自分は反対ですね。高校時代にまともに学費を払っていた家の人間としては、払わないで済む人間がいるのは、いかがなものか、と。 学費不足で高校へ進めない人間への救済と言うにしても、そういう理由で高校へ進学できなかった人は過去にもいたでしょうし。生まれる時代が違っただけで得をする人間とそうでない人間が出るのは、間違っていると思っています。 さて、では資料屋さんのブログを見ての感想ですが、まず難しい問題だと感じました。 私個人の意見は別の事として、高等学校の無償化が実現するにあたって、専修学校や朝鮮学校を含む各種学校を全て無償化の対象とするのは現実的ではありませんし、だからと言ってどこからを無償化の対象外とするのかを決めるのは、容易な事ではありません。ブログの抜粋にもありましたが正式な書類があるだけで無償化の対象とするのでは、実質なにもしていない学校まで得をすることになります。 そういう学校が無償化の対象にならないよう、手間は掛かりますが一つ一つの学校を国が調査していくしかないように思います。 さらに、各種高校についてですが、やはり無償化するに値しないと判断された高校は、対象の外にするべきであると考えます。 朝鮮学校ばかりを見るべきではないという指摘がブログにもありましたが、例として朝鮮学校に関してを考えました。朝鮮学校どころか、各種学校についても詳しく知らなかったため自分なりに調べましたが、朝鮮学校は、やはり対象から外すべきだと思います。あれはダメでしょう、学校の方針が「金正日 万歳」的な思想でしたし。 それを是と感じていない卒業生も、中にはいたようではありますが。 例えば国の方で、文部科学省が認定した教科書を使用している高校のみを無償化の対象にする、といった様に、対象を絞る規定を定めるべきだと思います。 この資料屋さんは、ずいぶんと鋭いものの見方をするんですね。素直に感心しました。 
	小島 茂(学歴ネット主宰者) 読者より以下の情報提供があった。(2010年3月6日16:31) ●はじめてお便り差し上げます。 「学歴ネット」を興味深く読ませていただきました。読み進めるうちに、気になる大学を思い出しメール差し上げました。気になる大学というのは、昨年、日本で設立された「アグネス大学」です。 ■ 公式サイト http://agnes-daigaku.com/ ■ ウィキペディア http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B0%E3%83%8D%E3%82%B9%E5%A4%A7%E5%AD%A6 公式サイトの表現が、ディプロマミルの特徴と一致する点が多々あるように感じますが、いかがでしょうか。 正式な大学でもないのに、たった「10文字以上」のレポートで学位がもらえるようです(「10枚」以上ではなく「10文字」以上です)また、卒業式に出席するのに会費が必要というのも不可解です。既にご存知なのでしたら、失礼をお許しください。突然のお便り失礼しました。 ■ 公式サイトの気になる表現 ・アグネス大学の学位は日本の文部科学省認定の大学卒業資格とは全く異なる ・学生は一つの自分の目標として学位取得に励んで下さい!必ず心の糧となるはずです。 ・1年間通じて、レポートを提出した方はアグネス大学から学士号が! ・10文字以上400字程度のレポートを作成し提出して頂きます。 ・年間通じて、計12回レポートを提出できた方はアグネス大学より学士号が与えられます。 ・途中入学された方でも、過去にさかのぼって本年度中にレポートを提出していただければ、学士号が取得できます。 ●すみません、追伸です。 公式サイトには、一応、日本の文部科学省は未認証であると書かれています。しかし、このような断り書きを小さく記載しているのは、ディプロマミルの特徴の一つのように見えます。 ■ 公式サイト ・実際の教育機関の大学とは全く異なるものです ・アグネス大学の学位は日本の文部科学省認定の大学卒業資格とは全く異なるものです。ent: 先月、同様の情報が別の読者より送られてきた。読者は単なる座興か?とも書いているが、これはアグネス大学内でのみ通用する学位でマクドナルド大学と似ている。ディプロマミルの目的は収益にある。ときには洗脳による思想の普及もある。アグネス大学は一種のファンづくり、サポーターづくりが目的のように見える。 ●Sunday, February 28, 2010 9:37 AM Subject: 単なる座興か? http://agnes-daigaku.com/ 番組企画で云々とあり、読めば座興の類であるとわかりますが、何かDMに通じるものがあるように思います。 アグネス・チャンが学長を務めるアグネス大学が、2010年3月28日(日)に都内の某ホテルで卒式を開催する事がわかった。アグネス学長が卒業式に参加するのはもちろんの事、卒業証書や卒業記念品の授与があるという。 アグネス大学は、アグネス学長から定期的に出題されるテーマに沿って学生達がレポートを提出する事により、学位を取得できるというもの。アグネス大学の卒業式出席資格は「アグネス大学の学生で全レポートを提出された方」と限定されている。 しかし、「レポートを提出できてないという方も今から提出して頂ければOK」と されているので、どうしてもアグネス大学の卒業式に参加したい方は今から急いで レポートを提出するといいだろう。ちなみに、適当にレポートを書いても参加できないようで、「最低10文字以上」のレポートを書く必要があるという。 また、この卒業式ではアグネス学長と一緒に校歌をみんなで大合唱するらしく、凄まじい光景を見ることができそうだ。アグネス学長が学生達に伝えたい事を知る事ができるアグネス大学。はたして今年は何人が卒業を迎えることができるのか? 参加費用は一人3000円である。  # by darmouse | 2010-03-07 14:33 
 | カテゴリ イオンド大学IOND Univ 国立ミンダナオ大学 クレイトン大学Clayton パシフィックブディストPBU ホノルル大学Honolulu ニューポート大学Newport パシフィックウエスタン大学PWU 国際学士院大学IAEU ゴールデンステート大学 アームストロング大学AU ヘーゲル国際大学Hegel アメリカンワールドAWU 聖パウロ国際大学SPIU アダムスミスAdam Smith セントレギス大学St.Regis バークレー科学院BSU サミット大学Summit オリパレス大学 非認定大学 学歴汚染 学位商法 Diploma Mill ディプロマミルDiplomaMill ディグリーミルDegree Mill 大学ランキングRanking ノーベル大学Nobel Uni 博士号Ph.D アクレディテーション 偽学位・偽大学・贋人間 学位取得斡旋業 宗教ディプロマミル 学歴詐称 学位工場Degree Mill 英国ウェールズ大学 豪州グリフィス大学 アメリカパテント大学 ノーベル大学Nobel Uni. 比国イーリスト工科大学 国際地球環境大学 ケンジントン大学 DETC通信制大学認証団体 CHEA高等教育基準認定協会 AHCN大学 カリフォルニア人間科学大学院 ホーソン大学 大学偽装 学歴偽装 偽装大学 ユニオン大学 ネット社会 悪徳商法 学長問題 学歴問題 カンタベリー大学 カーネル大学 エレバン文化大学 タイケンウィルミントン大学 シェパード大学 資格詐称 ジェイムズ大学 ウェストミンスター大学 論文代行業 不正大学入試 大学問題 中国大学事情 経歴詐称 出所不明の学位 日本の大学 以前の記事 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 |