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切断遺体は32歳女性会社員 福岡、6日から不明 '10/3/17

 福岡市西区の能古島のこのしまの海岸で切断された胴体の一部が見つかった事件で、西署などの捜査本部は16日、DNA鑑定の結果、遺体の身元を6日から行方不明になっていた福岡市博多区堅粕5丁目、会社員諸賀礼子もろが・れいこさん(32)と特定した。

 司法解剖で遺体に殴られたようなあとがあることも判明。死後1週間から10日とみられ、同本部は諸賀さんが殺害された後に遺棄された疑いがあるとみて調べている。

 捜査関係者によると、諸賀さんはインターネットの会員制サイトに昨年末「交通事故の相手と紛争になり、困っている」という内容の書き込みをしていた。紛争相手とみられる人間が自宅の前まで来たとの記述もあり、捜査本部が事件との関連を調べている。

 捜査本部によると、諸賀さんはアパートに一人暮らし。5日午後7時に勤務先の医薬品卸会社を出たことが確認されているが、翌日にあった同僚らとのゴルフに姿を見せず連絡が取れなくなり、会社の上司が7日に警察に届けた。県警が調べたところ、諸賀さん方の窓ガラスが内側から割れていた。室内に物色の形跡はなく、財布や車も残されていた。

 近所の住民によると、諸賀さんの行方が分からなくなったころに、諸賀さんの部屋から男女の言い争う声やガラスの割れる音が聞こえたという。

 遺体は15日、福岡市西区の能古島の海岸に漂着しているのが見つかった。下腹部から大腿だいたい部までの胴体の一部で、鋭利な刃物のようなもので切断されていた。捜査本部は16日に現場や周辺を捜索したが、上半身などほかの部分は見つかっていない。




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