鼓動館ホームページはこちら

2009年03月28日

空援隊と野口健さんとのレイテ、セブの遺骨収集 Part2

昨夜は本当にぐっすり寝ました。

しかし今朝、野口健さんからメールで昨夜は突然ぶっ倒れて、東京医療センターの病院で点滴を打っていたんだそうです

やっぱり朝まで呑んだのが祟ったんでしょうねえ

でも、あさってから彼はヒマラヤに行くのですが、大丈夫かな
本当に心配します。

いくら楽しかったとは言え、ちょっと反省してます。


で、今回は3月17日(火)〜25日(水)までのロングランの遺骨収集でした。

昨年10月に行ったレイテ、カモテス諸島、セブ島と全く同じコースを回りました。
前回ジャングルに入り、発見したご遺骨を今回は日本へ持って帰れるということです。

簡単に説明しますと、今までは英霊のご遺骨は民間団体や個人では持って日本へ帰ることが出来ませんでした。

厚生労働省が派遣した遺骨収集団という形でなければ、国内に持って帰るもとができませんでした。

それを「NPO団体 空援隊」の努力により、今回初めて民間団体が遺骨の調査と収集が出来ました。

これは何より空援隊のリーダー倉田さんの強烈なパワーと野口健さんの巧妙なマスコミ戦略によるものが大きいです。


で、全体の流れですが・・・・・・

1.昨年発見したご遺骨、また新たなご遺骨を回収する。


2.その場でフィリピン政府認定の鑑定士(国立博物館館長)が人数と日本兵である事を確認する。


3.現地にて焼骨式を行い、その骨をダンボールに見つかった場所ごとに袋へ小分けして詰める


4.マニラにある日本大使館に行き、内容を確認の上、封印してもらう。


5.日本へ帰国 厚生労働省にて一時保管


6.5月25日に靖国神社前にある千鳥ヶ淵戦没者墓苑で行われる「拝礼式」にご遺骨を納める。


という流れです。


本当に永い道のりでした
これも厚生労働省の協力があって可能になりました。

当時、兵士の価格は一銭五厘(赤紙のハガキ代)と言われていたそうです。

「貴様の代わりは、一銭五厘で何ぼでも代わりはいてるんだぞ

てな具合でした。

非常に人の命が軽視されていた当時にくらべて、今回の人的な労力、金銭的なコストと役所を動かすエネルギーは半端なもんではありません。

前回、発見したご遺骨を近くの村の方に預かってもらう訳ですが、誰だって遺骨を家の中に数ヶ月も置いておくのはいやでしょう。
だから保管費ということで、勿論、費用が掛かります。

事前にセブ島にある空援隊の事務局員の現地スタッフが骨が見つかったという情報の元に調査し、治安の安全を確認した上で、我々空援隊が現地に入るわけです。

実際に今回も遺骨は見つかったのですが、治安が非常に悪くゲリラ同士が紛争していて入れなかったエリアもありました。

前回来たことのある場所も多く、二度手間もいいところで、政府と厚生労働省の対応に腹立たしさも感じずにはおれませんでした。

しかし、今回限りでその手間も省け、スムーズとは言えないまでも、
ご遺骨を日本へ64年ぶりに帰国できることになったのは喜ばしい限りです

ジャングルの奥地での現場では、日本では想像を絶する事が次々と起こってきます。
我々が到着すると、村の子ども達が大腿骨等がはみ出したビニール袋を各々持って集まって来ます。

それが、ご遺骨を手で明らかに折って小分けして持ってきます。
現地ガイドの説明不足が引き起こした事態です

それを骨の色で現場で、仕分けして、折られた骨をパズルのように組み合わせて、人数を確認していきます。

それも炎天下のジャングル奥地の村の中でです

161719










202324












全員汗だくで作業をしていてフラフラです

健さんは本当に裏表の絶対にない人です。
いつでも、どこでも黙々と作業をしています。

今回のツアーはプロのカメラマン(平賀淳さん)が来れなかったんで、私が代役です。
ある程度、美味しいカットを撮影できたので、

「健さん、交代しましょうよ

て言うまで頑張ってました。

現地のにいちゃんがヤシの実を差し入れてくれました。

じゃあ、チョッと休憩しようと、したときです。

急にジェシー(現地空援隊スタッフ)が・・・・・・・・


「もう、だめだよ 早くこの現場離れた方がいいよ

現場の空気が急変しました。

やばい


つづく


野口健さんのブログも覗いてください。
同じ現場での表現力の違いがよくわかります。

http://blog.livedoor.jp/fuji8776/


前回昨年の10月に行っ遺骨調査の詳細はこちら

http://blog.livedoor.jp/kodohkan/archives/2008-10.html

383941










544643

トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by れんママ   2009年03月28日 10:46
5 もう復活したんですか
やっぱり山に行かれるんですね、スゴい!!
遺骨収集に行く前・最中に、みなさんの無事と魂が安らげますようにと、千鳥ヶ淵・靖国へお参りに行ってきたんですが、健さんが具合が悪いと書いてあるので、今日もう一回行こうと思ってましたが、よかったです(自転車の後ろに息子を乗せてなので、皇居の坂が苦しくって・・・)
藤岡さんのブログはとても読みやすく素晴らしいです。それに健さんのより細かく書かれているので、遺骨収集の経過を知りたがっている方々の為に、健さんのブログにコメントした時に、鼓動館のブログを張りつけてはいかかでしょうか?
それと、どうしても一つ気になるのですが、成田空港で遺骨を入れている白い箱がありますが、あれに大きい国旗をかぶせる事は出来ないのでしょうか?
荷物になるから国旗は持っていってないのでしょうか?せめて敬意を払って、成田空港が貸してくれればいいのに・・・と思っているのは私だけでしょうか?
今日靖国で国旗を買って、空援隊に送ろうかとも思ったんですが、日によって遺骨箱の大きさも変わってしまうからなぁと考えやめたんですが・・・

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
最新コメント
  • livedoor Readerに登録
  • RSS
  • livedoor Blog(ブログ)