広 島 1 1―0 0 大 分
5勝5分け 0―0 1勝1分け
3敗 11敗
(20) (4)
●…広島が大分に1―0で競り勝ち、今季初の連勝。大分はリーグ戦10連敗となった。
前半終了間際、MF中島のクロスにFW佐藤寿が飛び込んで、左足で先制した。その後も、FW平繁がGKと一対一になるなど好機をつくったが追加点は奪えなかった。
大分の早いカウンターやゴール前へのロングボールにも対応し、3試合ぶりの無失点で終えた。
▽チャンス逃さず本領
前半終了の笛が鳴る直前だった。FW佐藤寿のゴールの瞬間、敵地のスタジアムを静寂が包んだ。この日放ったシュートはこの1本だけ。ワンチャンスを逃さず試合を決めるところがエースらしい。
前半ロスタイム、ボールはゴール右に走り込んだMF中島へ。そこで相手DFが右に流れたすきを逃さなかった。ゴール前でフリーになると中島の低めの速いクロスに、滑り込むようにして左足を合わせた。
ゴールネットを揺らし「いいボールが来た。なんとか(足が)届いた」。点取り屋の本領が詰まった一撃だった。
ここまで日本人最多の6ゴールを挙げる。好調を維持するが、21日に発表された日本代表に名前はなかった。それでも「サンフレッチェでプレーすることの方が幸せ。今日は代表に行く(DF)槙野を、勝って送り出したかった」と前向きな表情を見せる。
心配なのは左ひざの状態。後半20分にベンチに下がった。ピッチ状態が悪く、スライディングをした際に痛めたという。リーグは約1カ月中断するが、その間にはヤマザキナビスコ・カップがある。「次の試合までまだ1週間あるので、大丈夫」。頼もしいひと言で会場を後にした。(菊本孟)
【写真説明】【大分―広島】前半44分、広島の佐藤寿(手前)が滑り込みながら左足で先制ゴールを決める(撮影・山本誉)
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