広 島 5 3―1 1 新 潟
3勝1分け 2―0 1分け
1敗 4敗
(10) (1)
●…広島が大量5得点で新潟に逆転勝ち。勝ち点を10に伸ばし、1次リーグA組2位に浮上した。
0―1の前半7分、MF高柳が決め同点。同13分に右CKをDF中島が頭で合わせ逆転した。さらに2点を加え後半41分、広島ユースのMF大崎のゴールも飛び出した。
前半4分、新潟にミドルシュートを決められたが、以降は守りも危なげなかった。
▽ナビスコ男、中島ヘッド 全5試合に先発
DF中島の移籍後初ゴールは力みがまったくなかった。前半13分の右CK。「来い!」と思った通りに飛んできたボールは、頭にどんぴしゃりで合った。「方向を変えただけ」と涼しげに振り返る。スコアは2―1。勝ち越し点は今季のナビスコ杯全5試合に、チームでただ一人先発する31歳が決めた。
若手中心の大分戦(3日)も、主力に戻った新潟戦もフル出場した。リーグも合わせ最近6試合連続出場はDF盛田と2人だけ。大分戦後の2日間、全体練習は休んだが、個人メニューでジョギング。連戦でも「1分でも、1秒でも長く出たい」。気温28・3度の暑さを聞かれても「苦手ではない」と切り返した。
仙台でJFLとJ2、J1千葉でもプレーして、昨季終了時に千葉から戦力外通告を受け広島に移籍した。「休んでいようと、プレーし続けていようと関係ない。いろんな経験をしてきたから」。出場機会に飢えている選手の気持ちも、よく分かる。
この日は、ブルガリア代表のDFストヤノフがワールドカップ欧州予選で不在のリベロに入った。疲労やけがで、誰かが抜ける位置でプレーする「スーパーサブ」の存在感は増すばかりだ。(広重久美子)
【写真説明】【広島―新潟】前半13分、広島は中島(奧)がヘディングシュートを決め、2−1と勝ち越す(撮影・坂田一浩)
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