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佐藤寿、5200万円で更改 「監督胴上げ」意気込み語る '09/12/26

 ▽中島1800万円、下田1500万円

 J1広島の契約更改交渉が25日、広島市西区のクラブ事務所であり、3選手が交渉に臨んだ。FW佐藤寿人(27)は2年契約で400万円増の年俸5200万円、MF中島浩司(32)は2年契約で、600万円増の年俸1800万円、GK下田崇(34)は1年契約で50%以上ダウンとなる年俸1500万円で合意した=金額は推定。

 佐藤寿は今季に続き、日本人最高年俸。自身初の5000万円も突破し、「毎年、いい評価をしてもらっているので、金額面は重要ではない」と約20分で交渉を終えた。

 今季はチームが4位、自身も15得点でJ1得点ランキング4位タイとなった。「来季はマークが厳しくなる。(4位から)さらに上を目指すことも大事だが、この位置を続けることの方が難しいし、それを意識する」と抱負を語り、「ペトロビッチ監督を胴上げしたい」と意気込みを示した。

 天皇杯全日本選手権の結果でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を得れば、チーム始動は予定よりも1週間、前倒しになる。「早まることを前提に体をつくる」。22日までイタリアリーグ観戦に出かけたが、25日は安芸高田市の吉田サッカー公園で筋力トレーニング。日本代表として、ワールドカップ(W杯)出場も目指す来季へ向け、自主トレを始めた。(広重久美子、写真も)

 ▽中島、移籍して飛躍 「来てよかった」

 中島は交渉を15分間で終えた。戦力外になった千葉から移籍し、「このチームに来て、チャンスを与えてもらった。よかった」と笑顔を見せた。

 今季はリーグ戦30試合に出場。主にリベロとボランチでプレーし、離脱者が相次いだチームを支えた。4位になった「陰のMVP」とも言われるが、「チームを助けたという感覚ではない」と話す。「いいサッカーをして、いい成績を残したチームの一員として、プレーできたことがうれしい」。正月から自主トレを開始して来季に備える。

 ▽「広島は魅力的」 下田、残留決める

 下田は2008年7月に左ひざを手術。この2年間、公式戦出場がなかった。出場機会を求めて移籍する選択もあったが、「急激にいいチームになっているし魅力的。広島でやりたい」と残留を決めた。

 オフも自主トレに励み、来季へ向けて「ポジション争いで勝負できる感覚がある。もう一度、奪い返す」。年明けから始まる競争に準備を整える。

【写真説明】日本人トップの年俸5200万円で合意した佐藤寿




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