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3年間で一番の出来 宮崎キャンプを監督総括 '09/2/27

 Jリーグ1部(J1)広島の宮崎キャンプは、27日に打ち上げとなる。約1週間で練習試合4戦は2勝2敗。Jリーグキックオフカンファレンス(27日)などのため、26日にチームを離れたペトロビッチ監督はキャンプを「3年間で一番良かった」と分析した。

 ▽新戦力持ち味 2MF離脱で不安も

 春季キャンプはトルコと宮崎で計15試合を戦った。疲労がたまる状態でのプレーの判断力も追求。後ろからパスをつなぐ攻撃を今季も貫くため、練習試合ではGKからの緻密(ちみつ)なパスを重視。リスクを避けて大きくけり出すこともできたが「練習試合なので、あえてつないだ」と狙った。

 川崎戦(20日)や山形戦(25日)では自陣でボールを奪われて失点。「今日、明日、1週間、1カ月で目に見えて良くなると思っていない。積み重ねが必要」と判断。守備を崩されての失点はなく、攻撃を組み立てる段階のミスを課題として挙げた。

 新戦力は持ち味を発揮。MFミキッチを右サイド、MF中島浩司をリベロで起用した。「必要として希望した選手。求めるパフォーマンスを見せた」と満足し、長いシーズンを見すえた選手層の厚みに手応えはあった。

 一方で、MF森崎浩司に続き、MF高萩洋次郎も離脱。開幕直前にトップ下のキーマン2人が不在に。「キャンプ後の一週間でチームにとって、どの選択肢が良いのか見つける」と表情を曇らせた。桑田慎一朗と高柳一誠の両MFを試し、FW清水航平も構想にあるようだ。右ひざ痛で別メニューが続いたDF森脇良太の回復も気に掛けた。

 3月7日の横浜M戦から始まる2年ぶりのJ1戦線。「去年のメンバーがそのままそろうのであれば、日本のどのチームよりも内容で上回ることができる」と自信ものぞかせた。(広重久美子)

 ▽ひと足先に打ち上げ 佐藤寿

 FW佐藤寿人が26日、宮崎キャンプをひと足先に打ち上げた。27日のJリーグキックオフカンファレンスに備え、ペトロビッチ監督とともに東京へ向かった。

 宮崎キャンプで練習試合3戦に出場して1ゴール。最後のJ1山形戦(25日)には敗れたが、「チームとしてまとまって戦うことができた」と振り返る。

 キャンプを終えると、開幕は目前。「残り1週間で、運動量や一つ一つのプレーの精度を上げていきたい」と話した。チームは27日に広島へ帰る。

【写真説明】「ハードな練習と多くの練習試合に取り組めた」とキャンプを振り返るペトロビッチ監督(撮影・坂田一浩)




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