ロ全土で「怒りの日」デモ 首相辞任求め8千人参加【ウラジオストク、モスクワ共同】経済危機による失業などで国民の不満が高まる中、ロシア各地で20日、野党勢力がプーチン首相の辞任や減税などを求め、反政府デモを実施した。全土で少なくとも8千人が参加したとみられる。首都モスクワでは数十人が拘束された。 デモは野党勢力「連帯」が主導し、野党の共産党や「ヤブロコ」なども一部地域で参加。20日を「怒りの日」と名付け、全土での統一行動を呼び掛けた。 車の輸入関税の引き上げで日本車の輸入が急減し、失業が相次いだ極東のウラジオストクでは、主催者発表で約1500人が集まり、関税引き下げや年金引き上げなどを要求。「プーチン(首相)はピストル自殺せよ」などのプラカードを掲げ、気勢を上げた。 モスクワのプーシキン広場では当局がデモを許可せず、多数の警官隊が包囲。参加者らを次々と拘束し、同広場でのデモ遂行を阻止した。インタファクス通信などによると、カリーニングラード州では約5千人、イルクーツクで約千人、サンクトペテルブルクでは約750人がデモに参加した。 ロシアでは1月末にもカリーニングラード州で1万人規模の街頭集会が行われた。 【共同通信】
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