2010年3月20日 19時44分更新
新見市の中学校が、過疎化や少子化のために63年の歴史に幕を下ろすことになり、20日閉校式が行われました。
昭和22年に開校した新見市の井倉中学校は一時は250人あまりの生徒が通っていましたが、過疎化や少子化で年々生徒の数が少なくなり、現在は32人にまで減ったため、来月、別の中学校に統合されることになりました。
20日の閉校式には生徒をはじめ、卒業生や地元の人たちなどおよそ200人が出席しました。
式では、砂田晃洋校長が市の教育長に学校の旗を返還した後、「井倉中学校の伝統と誇りをもって別の中学校に行っても無限の可能性を発揮してほしい」と生徒たちを激励しました。
これに対して生徒を代表して三上奈巳さんが学校での思い出や統合先の学校に進む決意を述べました。
そして出席した全員で校歌を歌い63年間の井倉中学校の歴史に幕を閉じました。
式のあとには生徒たちが地域の人たちの協力を得ながら作った閉校記念のモニュメントの除幕も行われ学校との別れを惜しんでいました。
ことし卒業した生徒の1人は「教室でのたくさんの思い出をいつまでも忘れずに頑張っていきたい」と話していました。