岡山放送局

2010年3月20日 19時44分更新

虫明焼の展示会


江戸時代からいまの瀬戸内市で作られている「虫明焼」という焼き物の展示会が、岡山県立博物館で開かれています。

「虫明焼」は、岡山藩の筆頭家老で茶人としても知られる伊木忠澄が江戸時代中期に領内に窯を開いたのが始まりとされる、京焼の流れをくむ焼き物でうっすらと緑がかった独特の風合いが特徴です。

岡山市北区の岡山県立博物館には、江戸時代に作られたものから現代の陶芸家による作品まで、あわせて24点の茶わんや水差しなどが展示されています。

このうち、江戸時代後期の菓子鉢は、色鮮やかな菊の花が描かれ、京焼の影響を受けた作風が特徴です。

また、花入れの「舟形花生」は、幕末に作られた船の形をした珍しい作品です。

このほか会場には落ち着いた雰囲気の花瓶や茶わんなども展示され、会場を訪れた人たちがひとつひとつの焼き物に見入っていました。

この展示会は、来月18日まで岡山市北区の岡山県立博物館で開かれています。