2010年3月20日 19時44分更新
橋などの公共工事を手がける業界大手の「オリエンタル白石」は、景気の悪化で工事の受注が減少したことなどから、岡山市北区の岡山工場を今月いっぱいで閉鎖することがわかりました。
今月いっぱいで閉鎖されるのは、岡山市北区御津草生のオリエンタル白石岡山工場です。
民間の信用調査会社、帝国データバンクによりますと、オリエンタル白石は、橋などの公共工事を手がける業界大手の企業で前身のオリエンタル建設時代に東証1部に株式を上場し、最盛期の平成9年には900億円あまりの売り上げを計上しました。
しかしその後、原材料価格の高騰や支払う金利の増加から利益が落ち込みおととし11月には東京地方裁判所に会社更生法の適用を申請して経営の合理化を進めていました。
さらに、おととし秋以降の世界的な景気の悪化で受注が減少したことも重なったことから今月いっぱいで岡山工場を閉鎖することになりました。
オリエンタル白石によりますと、工場で働く下請け企業の社員およそ40人は工場の閉鎖によって全員解雇されますが、就職先が決まっていない社員もいるということです。