概要
地球上の生物は、約35億年前に海で誕生しました。生命の起源である海は、地球表面の約70%を占めており、生物進化の上では重要な役割を果たしてきました。無限の広がりをもっていると考えられてきた海も、最近では人間の生産活動によって引き起こされる海洋汚染によって深刻な危機にさらされるようになってきました。
 
国際沿岸海洋研究センターの位置している三陸の沖合いは、親潮と黒潮の混合水域が形成され、生物生産性が高く、生物の多様性に富んだ海域として世界的にもよく知られているだけでなく、エルニーニョ現象などのように遠く離れた海域の気候現象にも影響を受けていることが知られるようになってきました。
 
近年の通信システムの発達によって地球規模のネットワークシステムが確立し、この国際沿岸海洋研究センターにおいても地球上で生じている自然現象を的確に読みとることができるようになってきただけでなく、情報を世界に向けて発信できるようにもなりつつあります。
 
多様性に富む海の生物の世界を知り、海の環境を保全し、海から生み出される様々な恩恵を子孫が末永く受け続けることができるように、地球規模の視野で海の基礎研究を発展させていく時期にきているといえます。

沿革
当センターは海洋に関する基礎研究を行なう全国共同利用施設として1973年に岩手県上閉伊郡大槌町に設置され、2003年には「国際沿岸海洋研究センター」として生まれ変わりました。沿岸生態分野、沿岸保全分野、地域連携分野の3分野からなる国際共同利用施設として、年間5,000人・日 前後の利用があります。
 
また、年一回発行しておりました研究報告「Otsuchi Marine Science」も、英文誌「Coastal Marine Science」と、和文誌「国際沿岸海洋研究センター」の二本立てとなり、従来のニュースレターの内容もこの和文誌へ吸収しております。
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大学院生募集!

国際沿岸海洋研究センターでは、農学部生命科学研究科水圏生物科学および新領域創成科学研究科の大学院生を受け入れることができます。
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共同利用研究

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