19日、下水道からすくい上げた油が食用油として販売されている実態を指摘した「リサイクル食用油」のニュースが波紋を広げている。中国当局は緊急に飲食店への使用実態調査を行うとした。写真は03年、福建省福州市で摘発されたリサイクル食用油製造拠点。

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<続報>リサイクル食用油、当局が飲食業界の実態調査へ―中国
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2010年3月19日、下水道からすくい上げた油が食用油として販売されている実態を指摘した「リサイクル食用油」のニュースが波紋を広げている。中国国家食品薬品監督管理局は緊急通知を発布し、飲食店への使用実態調査を行うとした。場合によっては飲食サービス許可証(餐飲服務許可証)を取り消す措置もとる構え。京華時報が伝えた。

中国語では「地溝油(下水油)」として話題となっているリサイクル食用油。17日付で国営ラジオ放送サイト・中国広播網が伝えたところによると、これは下水道の汚水を汲み取り、ろ過や加熱、沈殿物除去などの作業を繰り返したものだ。

武漢工業学院食品科学工程学院の何東平(ホー・ドンピン)教授は、「中国では誰もが『リサイクル油』を食べている」と断言している。同教授の試算によると、中国人が年間で口にする食用油のうち200万〜300万tが「リサイクル油」であり、これは、10回の食事のうち1回は「リサイクル油」を使用した料理を食べている計算になる。発がん性の高いアフラトキシンを含んでおり、その毒性はヒ素の100倍という医学的データもある。

通常の食用油の半値という価格から、市場への蔓延が疑われるこのリサイクル食用油に対し、当局は調査に乗り出す。各地の飲食店において、その仕入れおよび使用状況を明確にするとともに、不審な飲食店を通報するよう、市民にも呼びかけている。悪質な飲食店に対しては飲食サービス許可証を無効とする方針も明らかにした。(翻訳・編集/愛玉)
2010-03-19 18:15:01 配信

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