〜 吉備路風土記の丘 〜

古代、九州や近畿と肩を並べる勢力を誇った吉備の国。
その中心地である吉備路には、今もたくさんの古墳や遺跡が残っています。
古代吉備の面影を残す吉備路一帯を、岡山県では「吉備路風土記の丘県立自然公園」として、昭和47年に整備しました。文字通り、自然とふれあいながら古代に思いをはせるには最高の場所です。
ここでは、吉備路風土記の丘と周辺にある遺跡を紹介します。

こうもり塚古墳 (総社市上林) 
 :吉備路郷土館より 徒歩 約5〜10分


6世紀後半につくられた全長100mの前方後円墳。横穴式の石室は全長19.4を測り、奈良県の石舞台古墳の石室に匹敵する大きさです。石室内では浪形石(なみがたいし)製の家型石棺を見ることができます。

(画像提供:岡山県)
備中国分寺跡 (総社市上林)
 :吉備路郷土館より 徒歩 約5〜10分


吉備路のシンボル・国分寺。その同じ場所には奈良時代、聖武天皇の詔によって建立された備中国分寺がありました。現在の国分寺は江戸時代に再建したものです。境内には奈良時代の礎石が残っており、見ることができます。



備中国分尼寺跡 (総社市上林)
 :吉備路郷土館より 徒歩 約5〜10分


奈良時代に備中国分寺とともに建立された尼寺。現在は礎石や築地塀などが残っています。推定・東西約108m、南北約216mの寺域と、中門・南門・金堂・講堂の存在が確認されています。

(画像提供:岡山県)
江崎古墳 (総社市上林)
 :吉備路郷土館より 徒歩 約 10〜15分


全長45mの前方後円墳。6世紀後半、こうもり塚古墳より少しあとにつくられたようです。全長13.8mの横穴式石室は内部を見学することができます。石室内にはこうもり塚古墳と同様に浪形石製の石棺があります。




造山古墳 (岡山市新庄下)
  :吉備路郷土館より 自転車で 約20分


全長360mの前方後円墳。全国でも4番目に大きな古墳で、自由に墳丘に立ち入って見学できる古墳としては最大。5世紀前半につくられたようです。頂上におかれている石棺は、近くの車塚古墳から運ばれたと伝えられています。また、付近には6基の小古墳(陪塚)があります。

(画像提供:岡山県)
作山古墳 (総社市三須)
 :吉備路郷土館より 自転車で 約15分


全長286mの前方後円墳。全国9番目、県下では造山古墳についで2番目の大きさを持つ古墳です。造山古墳よりやや遅く、5世紀中頃につくられたようです。発掘調査はされておらず、被葬者などはまだ分かっていません。



 角力取山古墳 (総社市岡谷)
  :吉備路郷土館より 自転車で 約15分


5世紀前半につくられた方墳。36×38m、高さ4.5mの大きさは、吉備地方の方墳として最大です。 頂上には樹齢推定400年のクロマツが生えています。また、付近には持坂20号古墳の石室が移築復元されています。

(画像提供:岡山県)

風土記の丘周辺
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