岡山放送局

2010年3月19日 18時40分更新

不起訴不当事件 再び不起訴


倉敷市の男性がうその出資話を持ちかけたとされる詐欺事件で、岡山地方検察庁の不起訴処分に対し、岡山検察審査会が不起訴を不当とする議決を行っていましたが、検察は19日男性を再び不起訴処分にしました。

この事件は7年前、当時倉敷市に住んでいた61歳の男性が知り合いの男性らから300万円をだまし取ったとしてことし1月に逮捕されたもので、男性はその後、うその出資話での1000万円の詐欺の容疑でも岡山地方検察庁に追送検されていました。

検察は先月、「疑いが十分ではない」としてこの男性を起訴しませんでしたが岡山検察審査会は今月10日、「捜査が不十分」などとして不起訴処分が不当だと議決していました。

この議決を受けて検察では関係者に話を聞くなど再び捜査しましたが、1000万円の詐欺については疑いが十分ではないとして男性を再度不起訴処分としました。

不起訴の理由として、検察は関係者がすでに死亡していて証拠が十分ではないことや、事件の時効が成立する直前で新たな証拠が見つかる見込みがないことなどをあげています。