真新しいベルトを肩にかけ初防衛戦に意気込みを見せる大毅=東京・葛飾区の亀田ジム
ボクシングのWBA世界フライ級王者・亀田大毅(21)=亀田=の初防衛戦が、今夏に行われる可能性が出てきた。大毅は18日、東京都内の亀田ジムでパナマのWBA本部から届いた新しいベルトを披露し、初防衛戦に関して言及。対戦相手については明言を避けたが、今夏の開催を希望し、王座防衛へ意気込みを語った。
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2月7日の王座獲得後、大毅が初めて防衛戦について口を開いた。「フライ級で防衛していく気持ちはあるよ。世界チャンピオンやし。いかに体重を落とすかが難しいけどな」。王座返上の可能性を否定し、防衛の意思を示した。
すでに練習を再開しているが、本気モードに入っていないという。「27日にお兄ちゃん(興毅)の試合が終わったらスイッチが入るやろ。時期的に初防衛戦は夏ごろになるな」と希望した。
挑戦者として、元世界王者の坂田健史(協栄)が名乗りを上げている。だが現在、亀田ジムは協栄ジムとファイトマネー問題で裁判中のため、実現性は低い。大毅は「坂田選手は世界ランクに入っており、別に言うことは何もない」と関心を示さなかった。
亀田ジムの五十嵐紀行会長は「WBA、JBCに協栄ジムと裁判中であることを文書で通達している」とした上で、「裁判が決着しないと坂田選手とは試合ができないから、間隔が空くようだったら違う相手と初防衛戦をやらせたい」とコメント。坂田戦の前に1戦挟む可能性を示唆した。
(2010年3月20日)