福岡放送局

2010年3月19日 19時34分更新

遺体捜索の範囲拡大

福岡市の博多湾にある島の海岸で会社員の女性の遺体の一部が見つかった事件で、警察は19日、福岡市の沿岸にまで範囲を広げ、見つかっていない遺体や遺留品の捜索を行いました。

福岡市博多区の会社員、諸賀礼子さん(32)は、今月15日に博多湾にある能古島で遺体の一部が見つかり、警察は諸賀さんが殺害され遺棄されたとみて捜査しています。
見つかった遺体は博多湾の潮の流れなどから福岡市の沿岸で遺棄された可能性があるということです。このため警察は19日、これまでの能古島だけでなく、福岡市の沿岸にまで範囲を広げ、およそ100人の態勢で見つかっていない遺体や遺留品の捜索を行いました。これまでの調べによりますと、諸賀さんは、今月5日の夜、仕事を終えて車で自宅のアパートに戻っていて、警察は帰宅後に何らかのトラブルに巻き込まれたとみています。
警察の18日の現場検証では、室内から血液の反応や不審な足跡などは確認されなかったということで、警察は諸賀さんが殺害され、遺体を切断されたのは部屋の外という見方を強めています。
警察は捜索を続けるとともに、諸賀さんが知り合いとの間でトラブルがなかったか、交友関係を中心に捜査を進めています。